【評価感想】翔べよ!!ドラゴン!
こんにちは。蓮根です。
今回のゲームは「翔べよ!!ドラゴン!」。
まずは、説明書の「翔べよ!!ドラゴン!とは?」という文章を紹介したい。
プレイヤーは修行中の格闘家となって滝登りの修行に挑みます。行く手を阻む敵たちは上から踏みつけて撃退!より高みを目指しましょう。
敵の攻撃を受けて体力がなくなったり、画面下に落下してしまうと修行失敗となりゲームオーバーとなります。
この懐かしい感じはなんだろう。。ファミコンゲームの取り扱い説明書っぽい。
ファミコン時代のような大雑把なストーリーと内容。
8bitゲームと見間違う程の哀愁ただよう画面。
乱馬の出来損ないのような主人公。
更に、毎日が閉店セールのような300円という値段。
この時点で香ばしさがたまらない。
買うしかないでしょ、と事故物件覚悟で購入。
ただ、これが予想外に面白かった。
後日ゲーム内容を説明したら、みりんちゃんが「ジャンプするだけ?えー。。やってみるかって?マジいいですー」と軽く一蹴してきた。
そうじゃない。見た目で判断してはいけないのだ。
ダウンロードソフトでも1000円以下、特に500円以下のゲームは、グラフィックも音楽もボリュームも全て揃っているということは無い。
それでは何で勝負するか。それはレトロゲームと同じ、ゲームバランス勝負だ。
ゲーム内容はシンプルでも、ゲームバランスさえきちんと取れていればいつの時代でも面白いものになる。
下りなら、ハチロクがGT-Rに勝てるということをしげの秀一先生に教わってきたではないか。排気量とか年数とかで車を判断してはいけないのと同じように、見た目とか音楽だけでゲームを判断してはいけないのだ。
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)
内容
紹介文に偽りなし。
滝をジャンプしてどんどん登っていく。それだけ。
足場に出来るものは、4種類ある。
1.枝
滝の左右から延びる大木の枝。消えることは無い。下からすり抜けることはできない。
2.流木
滝の上からまっすぐ落ちてくる流木。流木の上でジャンプすると落ちて消滅してしまうため、足場として2回利用できない。下からすり抜けることができる。
3.落石
滝の上から左右に転がり落ちてくる石。消えることはなく何度でも足場として利用できる。大きい石と小さい石があり、大きい石は下から通り抜けられない。
4.鳥
鳥は4種類。下や横から当たるとダメージを食らう。
上から踏むと鳥を倒すことが出来、自分がジャンプする。
200mごとにボス鳥が出てきて、これは5回踏まないと倒すことができない。倒すのは大変なので、スクロールして画面外に消してしまえば、やり過ごせる。
キャラによって能力は違うが、一番使いやすい青い乱馬っぽい奴であればハートが2つ。
鳥にあたってダメージを食らうとハートが1つ減る。
ハートが無くなってダメージ食らったり、画面下に落ちると1機へる。
このゲームが面白いのは、ジャンプ操作が独特なことだ。
ジャンプは高さ調整するようなことはできず、一定の高さまで跳ぶ。
空中でもう一度ジャンプすると2段ジャンプができる。
ジャンプ中に上を押すと、滞空(落ちる速度を遅く)できる。
そして、ジャンプした後で下を押すと、急降下ができる。
この、2段ジャンプ、滞空、急降下、それに鳥踏みつけジャンプを駆使することになる。
急降下をするか、滞空をするか。
どの足場を選んで上に行くか。
瞬時の選択がこのゲームの醍醐味だ。
1000mくらいまでは集中を保てればノーダメージでいけるが、そこから難易度が上がってくる。
穏やかに飛んでいた鳥が本気を出したかのように素早く飛び回るようになる。
画面端だと急に出てきた鳥にやられることがあるので油断できない。出てくる鳥はしばらく同じ鳥が出るので、進みやすいタイミングを見計らうような戦略も必要になる。
ゲーム性
ルールもシンプル、1ゲームも10分くらいで短い。
気軽に楽しめるアクションゲームだ。
操作もルールもシンプルな一方、プレイヤースキルで上手くなれる。
1人ハイスコアアタックに夢中になれる人は、気付いたらやり込んでしまうかも。
コスパ
ハイスコア2000m越えで満足するまで10数時間プレイ。
値段が安いのもあって、コスパは非常に良い。
感想
評価を「A」にしようか「B」にしようか、本当に迷った。
「A」としてもいいくらい面白い、お薦めできるゲームだ。
個人的には本当に売れて欲しい。
こういうゲームこそがダウンロードソフトらしいと思うのだ。
できる操作が少ない、シンプルなゲームにも関わらず、純粋に操作を楽しめる。
1000m越えた後の進み方、緊急回避方法、ボス鳥のやり過ごし方など、スコアを上げるために考える事がたくさんある。
それを楽しめる人は買いだと思う。
唯一残念なのは、ネットランキングが無いこと。
世界には驚くほどやり込む人がいるから、ネットランキングがあったらハイスコアは10000mとか、想像を超える距離になるのだろう。
ただ、ネットランキングがあったらガチ修行になっていたかも。
こんな人におすすめ
マインスイーパーのタイムアタックにハマったことがある人
300円なら失敗しても諦められる人