【評価・感想】ブリキの騎士

こんにちは。蓮根です。

今回はブリキの騎士。

このゲームはずいぶん前に気になって買って、積んでいたゲームです。
メトロイドヴァニアのゲームは好きなのですが、更にこの手書きイラスト感!ちょっと牧歌的な雰囲気とかあるのかな、と気になっていたのですが、何年も放置。ようやく起動する気分になりました。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

D評価
面白さの方向性が合いませんでした。期待していただけに、とても残念。

内容
主人公はアッツというロボット農家。ひまわりを育てて、取れた油を村のお年寄りロボットに差してあげて、とのんびり暮らしています。

ところが、盗賊に油が盗まれてさあ大変!油を取り返さなきゃ、というところからゲームが始まります。

ゲームはいわゆるメトロイドヴァニア。ジャンプ、攻撃という一般的な操作から始まり、ストーリーを進めていくと二段ジャンプやダッシュを始めとした様々なアクションが追加されています。

世界はゲーム内で明確になっている訳じゃないけど、ステージ毎に分かれています。
新しいステージに来たら、地図を入手して、中ボス部屋をクリアしてステージ内の途中を進むための鍵を入手して、次ステージに行くための鍵を探して、といったような進め方です。

まず、このゲームの一番の魅力を言うと、何と言っても画面の綺麗さ。手書き風のイラストなんだけど、どのタイミングを切り取っても変わらず綺麗。

例えばダッシュの瞬間を切り取ってもこんな感じ。ちなみに床に散らばっているのは敵を倒した破片。アイテムも同じレベルで描かれます。最近のゲームは全部綺麗だよ!とか言ったら元も子もないけど、素直に良いものは良いって言いましょう。画面の独特な雰囲気は最後まで和みました。

もちろん、お金の概念もあるし、装備も変更できます。装備は、武器と頭、胴体、手、脚。装備を変えると見た目も変わるところがこのゲームの雰囲気にあっています。

このゲームは経験値制になっていて、レベルアップがあります。なので、敵がツラくて攻略できないという時でも時間を掛ければ大丈夫。更に、スキルツリーがあってレベルを上げていけば攻略が楽になるスキルを入手できる。結構親切設計ですね。

さて、メトロイドヴァニアと言われるゲームの中でこのゲームのメインになるものと言ったら、探索です。さっき書いた通り成長要素はあるし、敵も当然いますが、それらはわき役。その話は後でするけど、このゲームは探索です。

これもさっき書いた通り、このゲームはステージごとに分かれている感じになっています。新しいステージに来たら、まずマップを手に入れて、中ボスを倒して、鍵を入手して、次のステージに行く扉を開けてという流れ。

この探索が思ったより大変。マップがわかりにくいんですよ。

表示されるマップが超簡略化されている。僕がプレイしたメトロイドヴァニアの中では一番アバウト。マップが無いとは言わないけど、もうちょっと何とかならなかった?ってレベルです。

このレベルの地図で、手書き風のマップなのが大変。きっちりブロック分けされているようなマップならともかく、どこに行ったことあるか分からなくなるような感じなんですよ。結果、迷って探し回ることになったり。

さっき、敵を倒すのはわき役という言い方をしました。
このゲーム、敵の種類が少ないんですよ。地面を歩く敵、動かないで近づくと範囲攻撃をする敵、空を飛ぶ敵、と幾つか種類が居て、先のステージに行くと同じタイプで強くなる、という感じになります。ドラクエで言うと「まほうつかい」が「まどうし」になるイメージ。

なので難しい箇所も、地形とそれらの敵の配置で難しくなっているという設計です。
メトロイドヴァニアって全部そうじゃない?と思うかもしれないけど、ちょっと敵のパターンの少なさは度が過ぎているかなと思いました。

特に気になったのが、中ボス。

中ボスは、入ると全部倒しきるまで出られない部屋に居るんだけど、これも雑魚ラッシュなんですよ。今まで見た敵が幾つか出現して、全部倒すと次のウェーブという。

更にボスというような敵の数が、すごく少ないのがだいぶ残念。具体的な数は言わないけど本当に少ない。
今まであまり思っていなかったけど、メトロイドヴァニアでボス敵って重要だったんだな、と気付きました。

剣を振るとかのアクションをすると、ロボットなのでオーバーヒートしちゃうという設定が戦闘で余計なストレスを生んでいるように感じて、爽快感が削がれています。やっぱり、好きに剣を振れないって嫌じゃないですか。ここも残念。

ゲーム内のトロフィーや、村で盗まれたロケットの回収といった、収集要素はばっちり。

探索メインと思わせるだけあって、意外な隠し通路や、先のステージで手に入る新アクションを使うと進める通路など、探索を楽しむ仕掛けは十分だと思っています。

難易度は大したこと無いです。
回復アイテムとかを使えば、このゲームの中では難関の部類に入る中ボス戦も余裕をもってクリア出来るレベル。それよりも道に迷う方が大変でした。

独特の世界観の中を探索するのに興味がある人は、是非。

コスパ
定価1500円で、クリアまで10時間以上。
迷っていた思い出しか無くて、あまり楽しめていないです。コスパいまいち。

感想
グラフィックはスゴイと思っています。これが滑らかに動くのか、っていう喜びはありました。

ただ、爽快感に欠ける、爽快感が一切なかったという感想です。
メトロイドヴァニアに何を求めるかなんだけど、僕の場合はだんだん強くなって、アクションも増えて、大変な攻撃のボスもトライアンドエラーでプレイヤースキル向上も感じつつ進むのが楽しい部分だったんだ、と思いました。

確かにアクションは明確に増えるし、装備で強くなったはずなんだけど、あまり喜びを感じない。装備で強くなった感が全然無かった。
Hollow Knightのチャームみたいな、どこを強化しようと試行錯誤するような部分が好きだったし、悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニアみたいな、武器で全然攻撃方法が変わるのもワクワクしたよね。それに比べて、あまりに直線的すぎるというか、工夫が無いというか。
そういう部分で勝負していないな、と思うんです。

それじゃあ、探索が楽しいかというと、僕はそれも感じなかったかな。
地図が分かりにくいとか、地形が分かりにくいとかいう理由で迷っただけで、比較しちゃうとなんだけど探索の楽しさならアンエピックなんかは思い出しても楽しかった。罠があるかな、とかいうドキドキ感。

やっぱり、ちょっと直線的な気がしちゃう。

それじゃあ魅力が無いかというとそんなことは無くて、なんといってもグラフィック。この雰囲気そのまま動くというのは面白いなあと思っています。

多分、このグラフィックが好きで、収集要素を楽しめる人に向いているんじゃないかな、と思います。

こんな人におすすめ
・手書き風イラストで収集要素が好きな人
・メトロイドヴァニアにボス戦なんていらないって思っている人

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です