【評価・感想】チックタック:二人のための物語(Tick Tock: A Tale for Two)
こんにちは。蓮根です。
今回はチックタック:二人のための物語(Tick Tock: A Tale for Two)。
2人プレイなんだけど、2つのswitchでゲームを持っている必要があって、しかも2人が会話出来れば離れた場所に居てもいい、というちょっと変わったコミュニケーションパズルゲーム。
やっぱり2人プレイのゲームって面白いよね、とみりんちゃんを誘ってプレイしてみました。ちなみにプレイは、オンラインの通話のみを利用してプレイしていて、画面共有とか文字や画像で伝えるというのは無しで遊んでいます。
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)
最初から最後まで話っぱなし。コミュニケーションゲームとして優秀です。好みの問題だけど、協力の仕方は違う方が好きです。
内容
まず、ゲームの始め方から。
ゲームを新規でスタートすると、プレイヤー1とプレイヤー2から選ぶようになっています。ここで、2人が別のプレイヤーを選んで開始すればOK。それぞれのプレイヤーで見えるものが違っていて、それぞれが得られるヒントを組み合わせないと先に進めないのです。
操作は基本的にタッチ操作で行うように作られている感じ。家をタッチすれば家に入るし、部屋の先があればスワイプで移動、ダイヤルとかをスワイプすれば回せる、といった感じで、説明が無くても直感的に操作できます。インターフェースは凄く良いです。
ストーリーは、2人のところに荷物が送られてきたところから始まります。荷物には古い懐中時計と記事の切れ端が入っています。
記事には有名な時計技師一家の娘、アマリーが行方不明になったという新聞記事。姉のレアケが警察に届けを出しているようです。この時計を触ると、アマリーが行方不明になったという村の世界に吸い込まれてしまうところからゲームスタート。
プレイヤー1もプレイヤー2も同じ村に吸い込まれてしまいます。村は停留所、時計屋、郵便局など、数軒の建物があります。左右にスワイプすると移動、それぞれの建物前に行けます。
プレイヤー1もプレイヤー2も同じ村なので、同じ建物があります。でも、少しだけ違っています。家の中にあるものが違っていたり。
基本的には、一方のプレイヤー側で得たヒントを利用して、もう一方のプレイヤーの側で謎を解いて進める、といった流れになります。例えば、一方のプレイヤーの情報でもう一方のプレイヤー側の家にある、開かない箱のダイアル番号が分かったり。
ただこのゲーム、自分の世界にはどんなものがあって、どんな情報が欲しいかを伝えないといけません。これが難しく面白いところ。同じ建物に入って、お互いに何がある?と聞くところから始まります。
例えばこんなものがあると、「真ん中から左くらいにテーブルがあって、テーブルの上には白い汽車のおもちゃがある。汽車のおもちゃには赤い車輪があって、これは動かせるのかな?あと、テーブルの右に、上から電球が吊り下げられていて。。。」といった感じで伝えることになります。
相手の情報も聞いてみて、自分の謎を解くヒントになるようなものがあるかを話し合っていく感じ。
そしてこのゲームが面白いのは、その場面で合ってそうな形にすればいいパズルというだけでなく、ストーリーが関与してくるところ。レアケとアマリーの姉妹の話が中心になって、レアケが作っていた時計の謎、アマリー失踪の謎などが絡まっていきます。これらの新聞やラジオの報道の情報が重要になります。
自分たちが吸い込まれた村が何年何月何日の何時なのか、いつ何があったのか、ということも謎を解くヒントになります。少しばかりタイムトラベルものの要素もあって、結構好きでした。
大きく3つのステージに分かれる感じなんだけど、謎でちょっと詰まったのは最後のステージの1つくらい。それ以外は話し合っていく中で、これだったら、こういう情報があるんじゃない?って想像した通りに進む感じで、どこを探したらいいかわからないとか、ヒントが何を示唆しているかわからないとかはありません。
もしかしたら、最後のステージは気付かないとちょっと難しいかも。
雰囲気はちょっと暗めで、ストーリーも決して明るくはない、そしてちょっと難しいストーリーです。
僕の場合、2回に分けてプレイしたんだけど、1回目と2回目をプレイした日が少し開いてしまったこともあり、ストーリーの前半を忘れてしまっていました。そのうち2人の画面を突き合わせてストーリーをちゃんと把握したいなあ。
2人で解く謎の難易度もちょうどいい、コミュニケーションも取らないと進められない、ということでちょうど良いコミュニケーションゲームかな、と思っています。電話とかで話せれば遊べるので、遠距離で一緒に遊びたいって人に、特にお薦めですね。
コスパ
620円、ですが2人買わないと遊べないので1240円。クリアまでは4時間くらい。一度クリアするともう遊ぶことは無いので、もうちょっとボリューム欲しいかな。
感想
コミュニケーションゲームとして良く出来ていると思います。
暗い雰囲気をみりんちゃんは嫌がっていたので、ちょっと暗い、ミステリーっぽい雰囲気が2人とも楽しめるなら、結構お薦めだと思っています。
やっぱり2人プレイの謎解きは、解法に気付いた時の喜びが2倍。これがいいところです。
状況を伝えなきゃいけないので、話をしないと進まない。相手の画面にどんな情報があるかを聞いて、2人で考えて、というコミュニケーションゲームの醍醐味を外していないです。クリア後にストーリーの考察を話したりもしたので、本当に最初から最後まで話しっぱなしになる、タイトル通り「二人のための物語」ですね。
ストーリーを楽しめる人の方が、このゲームを面白いと思うんじゃないかな。
ただ、2人プレイのゲームを幾つかプレイしてみて、このゲームとか爆弾解除とかもそうなんですが、1人1人が別の情報を見て、一緒に見られないというコミュニケーションゲームより、同じ情報を見るゲームの方が楽しめるかな、と思うようになってきました。
相手の情報を見ない、というゲームの場合、詰まった時に一緒に考えられないんですよね。このゲームでは詰まることも無く最後までクリア出来たので良いのですが、詰まった時に同じ情報を見て一緒に考えるという方が、2人プレイらしく仲良く楽しめるんじゃないかな、と思っています。そっちの方が好き、というだけですが。
なので、1人が謎解きに不慣れとかだとイマイチかも。ある程度ゲーム慣れしている2人でプレイするのが良いと思います。
こんな人におすすめ
・遠距離で離れているけど、協力ゲームをしたいパズル好きな2人