【評価・感想】Automachef

こんにちは。蓮根です。

今回はAutomachef(オートマシェフ)。

色々な装置を配置して、指定された料理を提供する全自動キッチンを作る、というパズルゲーム。
気軽に手を出したら、クリアまでだいぶ時間掛かりました。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

B評価
ボリュームもあるし面白いけど、終盤ちょっと飽きたかな。

内容

人類を支配しようとしているロボと一緒に、全自動キッチンを作り上げていくというゲーム。
ステージ毎にお店のスペースと提供する料理が決まっているので、装置を配置してキッチンを作っていく。
出てくる装置は全部で30種類以上だ。

ステージは、評判が0になる前に決まった数の料理を提供できればクリア。やり込み要素として、クリアした時の電力消費量と使用する食材の数の目標値が決まっている。

例えばこのステージでは、アルティメットドッグとチーズバーガーを提供しなきゃいけなくて、75個の注文を処理すればクリア。

アルティメットドッグってどうすれば作れるの、と思った時は右スティックを押し込めばレシピを確認できる。

幾つかのメニューを組み合わせたセットメニューなんかもある。

このアルティメットドッグは終盤に出てくるメニューなので結構複雑。
ソーセージを焼いたもの、ホットドッグのバンズ、粉チーズの3つを用意する。粉チーズは、チーズを2回フードプロセッサーに投入するとスライスチーズ、粉チーズとなっていく。
それにケチャップとマスタードと一緒にアセンブラーに投入すればアルティメットドッグの完成、となる。

ちょっとこれだと難しすぎるので、チーズバーガーでキッチンを簡単に説明してみる。

チーズバーガーのレシピは、バンズ、パティを焼いたもの、スライスチーズをアセンブラーに投入すれば完成。

それを実現するキッチンはこんな感じだ。

3つある矢印の書いてある箱が指定した食材を排出するディスペンサー。
そこから出た食材をベルトコンベアとかロボットアームとかで移動させていって、チーズバーガーに必要な工程を組み立てていく。
例えば明るい部品は電気グリル。パティを焼くために使う。大きい機械はアセンブラー。3つの食材を投入すると、チーズバーガーを作り上げてくれる。

完成したチーズバーガーは右側にある窓口まで運べば、無事お客さんに提供したことになる。

動いている様子はこんな感じだ。

左側には、チーズをフードプロセッサーに掛けて出来たスライスチーズがベルトコンベアを流れていて、パティは電気グリルで焼かれている。
アセンブラーの右側には、完成したチーズバーガーが流れていっている。

操作はXボタンで装置メニューを開いて、選択した装置をボタンで配置。
Yボタンでは配置した装置の設定変更メニューを開ける。
マウス使えた方が楽だなとは思ったけど、スイッチで操作する上では十分に考えられていて操作しやすい。タッチ操作は未対応だ。

-ボタンで実際にキッチンを動かせる。あとはレシピ画面からレシピの注文をシミュレートする、なんてことも出来る。

ステージは幾つかパターンがあって、店舗スペースが狭いステージ、普通のステージ、電力供給量が低くて、一度に大量の電気を使うとブレイカーが落ちてしまうステージなんかがある。

ステージ数は全部で30。ただ、無料の追加配信があったのかな?、30ステージより難しい追加のステージも最初から表示されていた。

さて、パーツを組み合わせて自動のキッチンを作るゲームなんだ、面白そうと思った人。僕もそうでした。

途中までは、少ないパーツで作れば効率の良いキッチンになって、楽しくプレイ出来ていた。
電力消費量を抑えなきゃいけないステージなんかも、機械の動かす設定を変えたりして、まあそこまで大変じゃない。

でも終盤はだいぶ違う雰囲気になってくる。

まず、そもそも作るメニューが多くて、キッチンを作り上げるまでが大変。
これはセットメニュー4つを提供する面のキッチン配置。最終ステージです。

これだけ広いスペースが用意されている。この時点でちょっと気持ちが沈む。

まずは、大まかな全体の配置イメージを決めてしまう。慣れると簡単にできます。

後は細かいところを組み上げていく。1つ目のセットメニュー部分を作りあげた。

3つ目のセットメニュー部分まで出来たところ。

全部のキッチンがいったん完成。たぶん、2~3時間くらい掛かったと思う。難しそうに思うかもだけど、慣れればここまでは出来るようになる、と思う。

これを動かすと、まあ動かない。評判が0になっちゃう。1つずつのレシピでは成功していても動かないんですよ。

例えば、同じ商品の注文が集中して提供する前に注文をキャンセルされちゃう、機械に具材が詰まってしまう(チーズバーガーでチーズばっかり最大数まで投入して他の具材が入らない、みたいなケース)、食材が腐った、虫が湧いた、火事が起きた、とまあ大変。

これを1つずつ解決していく。
例えば、キャンセルされちゃうなら早く提供しなきゃいけないから、機械の動作を高速にする、それでも間に合わないなら注文を受けてから作るんじゃなくて作り置きにしておく、とか。
具材が詰まるケースが一番大変で、全部の具材が同時に来るように、調理に時間が掛かる具材に合わせて早く出来ちゃう具材を運ぶベルトコンベアを遅くしたり。

こういった微調整を繰り返して、元々考えていた構想自体を変えたりして、全部の注文を提供できるまで更に4~5時間くらいは掛かったと思う。

細かい設定を変えたり、ということが終盤はメインになってきて、部品を組み合わせて楽しくキッチンを作るというよりも、各部品の動作間隔とかの設定を変えては動かして微調整するゲーム、みたいな感じだった。

ここら辺は好みだけど、キッチン組み立てて楽しいゲームと思って買うと、後半裏切られた気分になりそう。

1つだけ難点を。
このゲームは中盤以降のチュートリアルが不足している気がする。

装置の制御をするための機器として、序盤は注文リーダーを使うんだけど、途中から他の部品が使えるようになる。
計算機とリピーターまではすぐに理解できるんだけど、コンピューターはわかりにくいヘルプがあるだけで、チュートリアルとかが無い。
プログラミングして制御できるんだけど、コードも32行しか書けないからあまり大きな制御できないし。コンピューターを実行した時のエラーは説明がこれまた一切ないし。

コンピューターをうまく使えれば色々出来そうなだけに、ちょっと残念。

途中から色々と文句を書いたけど、良く出来たパズルゲームだと思います。
終盤の難易度は結構高いし、クリアしないと次のステージに進めないので、覚悟してね。

コスパ

1750円で、クリアまで45時間以上。
電力目標、食材使用数目標もクリアを目標にやっていたけど、2つの面だけ食材使用目標クリア出来ていません。

まだやっていない追加ステージもあるしボリュームすごい。コスパは良いです。

感想

良いゲーム。なんだけど、最後までやった結果として少し評価が難しい気分になっている。

ヒューマン・リソース・マシーンとかセブン・ビリオン・ヒューマンズが同じタイプのゲームだと思っているけど、あっちの方が好きだった。

途中までは面白かったんだけど、同じメニューを作る部分は同じような部品構成になるんだよね。
もちろん、スペースの問題とか、食材を共用するかどうかなんかもあるから全部同じじゃないんだけど、同じような部品の組み合わせを毎ステージ作っていくのが飽きてきた。

あとは、後半の1ステージクリアまでの時間が長くて、しかも微調整が面倒で。
例えばチーズバーガーを5秒に1個作っていたのを10秒に1個にするときに、チーズとパティとバンズの3つのディスペンサーの出力間隔を1つずつ変更していくとか。面倒。

キッチンも、どの部分がどのメニューを作るためのパーツか、色分けとか出来ないから分かりにくかった。

セブン・ビリオン・ヒューマンズの方がステージ毎の目的自体が大きく違っていて、最後まで飽きずに面白かったと思う。
ゲームのアイデアはとても面白いと思うので残念。

このゲームは、絶対に効率100のキッチンを全部作るんぜ、というような強い意志を持てる人がプレイすると、最後まで楽しいと思う。
僕みたいに、だんだん面倒になって、食材使用数目標も達成しないで終わりにするタイプの人は、もやもやしちゃうかも。

こんな人におすすめ
・理系パズル好きな人
・目標は最後までやり遂げる人

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です