【評価・感想】デーモンクリスタル

こんにちは。蓮根です。

今回はデーモンクリスタル。

むかーし、むかしに発売されたゲームのリバイバルだ。
レトロゲームでは恒例の、歴史の時間です。

今から30数年前、まだパソコンがマイコンと呼ばれていた時代。
WindowsかMacかじゃなくて、NECや富士通、Sharpとかから色々な(互換性のない)機種が発売されていました。
互換性は無いけど、どのパソコンでもBASICと呼ばれるプログラム言語が最初から使えたものです。

このBASICが当時は人気。簡単にわかりやすくプログラミングが作れる。
ゲームを買うお金が無い子供でも、自分でプログラムを作って遊べるのです。

当時は、素人がこのBASICを使って作ったゲームプログラムを投稿する雑誌が幾つもありました。
例えばMSX-FANなんて雑誌にも投稿コーナーがあったし、プログラムポシェット、そしてマイコンBASICマガジンなんて雑誌も。

さて、このマイコンBASICマガジンを発売していたのが電波新聞社。
電波新聞社は当時、マイコンBASICマガジンの刊行だけじゃなくて、ゲームも発売していた。
なので、マイコンBASICマガジンはゲーム情報も優秀だった。

ナムコのゲームをパソコンに移植して発売していたりしてて、僕もゼビウスをPC-6001というマイコンに移植した「タイニーゼビウス」なんてゲームを持っていた。懐かしい。

移植作品だけじゃなくてオリジナルゲームも発売していて、このデーモンクリスタルもその1つ。
ちなみに僕は当時このゲームはやったことなくて初プレイ。電波新聞社のゲームでは、「迷宮への扉」とか遊んだ。懐かしい。
昔を知っている人にとってはとても懐かしく、あの時代らしいゲームを作っていた会社なのです。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

C評価

レトロゲームの評価は難しいけど、今でも遊べるように出来ていると思います。

内容

横から見たタイプのアクションゲームだ。
鍵やアイテムを集めて次のフロアへ進んで行く、面クリアタイプのアクションゲームになる。目的はラスボスを倒して王女を救う事だ。

自分を強くするためのアイテムや、ラスボスを倒すのに必要なアイテムも途中の面で手に入るので、ただクリアするだけじゃなくて、きちんとアイテムを探しながら進む必要がある。

やっぱりむかーしの話だけど、ナムコの名作「ドルアーガの塔」と、アイテムの雰囲気や序盤での出し方とか似てる。とても似てる。インスパイアされてる感じだ。

さて、まずはゲームの説明を。
ゲームの画面はこんな感じだ。

下の方にいるのが主人公のアレス。
主人公はジャンプとかは出来なくて、左右移動と階段の上り下り、それに爆弾を転がして攻撃することができる。
爆弾は無制限に使えるわけじゃなくて、持っている数だけ使える。この写真では181個持ってる。

画面の上の方に扉があって、扉の先は暗くなっている。
そう、扉を開けないと中に何があるか分からない。このゲームの特徴だと思うし、面白いところ。

扉は床に落ちている鍵を使うと、1つだけ開けることが出来る。

面に1つ、大きなカギが隠されていて、これを拾うと次の面への扉が現れる。
ちなみに次の面への扉は触れるとクリアになる。まだ探索をしたいケースもあり、大きなカギを取る順番も気を付けないといけないのだ。

敵は忍者だのオバケだの河童だの、一風変わったやつらが待ちかまえている。
攻撃が効かないけど、途中で取るアイテムによって倒せるようになる敵もいて、アイテムがとても重要だ。

アイテムは決まった面で、決まった条件によって出現する。
昔はノーヒントだったんだろうけど、現代はめちゃめちゃ親切。面の最初に嘘は決して言わない妖精さんがヒントをくれる。

取ると不利益になるアイテムもあるけど、そこもキッチリ対応。

アイテムの効果も、ちゃんと表示される。30年経つとこんなに親切になるものか。

死ぬと、そこまでの成績が表示される。スコアは死んだらリセット。

ただし、コンテニューは無制限。
そこまでの好きなステージを選択して開始できる。
アイテムも持ったままだし、不利益になるようなアイテムは手元に残らないので心配不要だ。とにかく親切。

親切ついでにアピールすると、チュートリアルまで完備。

まさか悪魔を倒しに行くゲームで、「慎重に歩いてみましょう」なんて言われるなんて。
親切を通り越して、過保護の臭いがしてくるぜ。

操作性も良いし、失敗してもコンテニューが簡単に出来るので、ストレス無くプレイ出来る。

今どきに手直ししているけど、最近のゲームに比べたら地味で、派手さは全くない。
ラスボスはちょっと強いけど、プレイヤースキルがそこまで求められることも無い。

でも、とても良く出来ているレトロゲームだ。
ゲームの面白い要素を集めたらこうなった、というゲーム。

「ストレスなく」プレイ出来ることについてはちょっとやりすぎだと思うけど、懐かしいって思う人はもちろん、レトロゲームの良さを知ってみたいという人にもぜひプレイしてみて欲しい。

コスパ

990円。最初にクリアするまでに1時間半くらい。
達成率98%だったかな、たぶん22階の扉と思われるところ以外を達成するのに3時間程度。
その後もうちょっと遊んで5時間以上。

もうちょっとボリューム欲しかったかな。

感想

本当に個人的な感想になっちゃうけど。
このゲームの面白さって、昔はクリアまでのトライ&エラーだったと思うんですよ。

昔のゲームはコンテニュー出来なかったり、コンテニュー回数限られていたんですよ。
だから、1面1面のクリアの仕方を覚えていって少しずつ進めるようになる。例えば次の面への扉を出すとアイテム取れないって失敗をして次やる時は正しい順番で出来るようになったり、不利益なアイテムを覚えて無視するようになったりしたんですよ。

毎回最初の面からプレイしていたから不利益なアイテムは取っちゃダメって覚える意味があるけど、面選択してコンテニュー出来たら不利益なアイテムの意味が無いでしょ。面倒なだけなんだよね。

僕はこのゲームは達成率100%を目指すとかはどうでもいいと思っていて、一度1面からノーコンテニューでクリアをしてみて欲しい。
それが昔の、こういうゲームの楽しみ方だった。

さっき「レトロゲームの良さを知りたいって人にも」って書いたけど、もしレトロゲームの楽しさを知りたい人がいたら、このゲームをアイテム無しで1面からスタートして、ノーコンテニューでクリアする。
それが、レトロゲームの楽しさだったと思います。

こんな人におすすめ

・デーモンクリスタル懐かしいって人
・レトロゲームって楽しいの?って興味ある人

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