【評価・感想】アガルタ エス

こんにちは。蓮根です。

今回はアガルタ エス。

地底深くの理想郷、アガルタを探すという冒険アクションゲーム。
特徴として、「現実世界と変わらない物理法則がセルオートマトンを利用して再現される」と公式の説明にある。正直、大丈夫?熱力学をセルオートマトンで再現なんて言っちゃって?と思うけど、まあいいや。

今、思いついた造語だけど、オールド・インディーズの代表という見た目のゲーム。
90年代まではこんな雰囲気のゲームって沢山あったし、当時はこれがカッコよかったよなあ、って思う。オープニング画面もファミコンかよ!って感じが愛らしい。

発売された時に気になっていたし、個人的には好きなやつなので購入。
ちなみにセールで100円になっている時に買いました。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

C評価
まあ、普通に遊べるかな。でも定価だったらちょっとだけ後悔するかなあ。

内容

とにかく、先へ進むことが目的だ。
地底のどこかにあるらしいアガルタを探して地底奥底へ進む。

このゲームは8×8のマップになっている。最初は全然オープンになっていない。

オープンになっているステージを選択すると、そのステージを冒険する。ステージには原則1つ、出口がある。出口に行くと、次のステージがオープンされる。そんな感じで進んでいくとマップはこんな風に開いていく。

そんな感じでどんどん冒険すると、おかしなことに気付くはずだ。

一筆書きではもう行けないステージがある!
A-2、3、4とかがそう。一筆書きではもう行けないはずだ。

ここがこのゲームの1つのポイント。
隠された出口がたまにあって、1つのステージに2つ出口があることがあるのだ。この隠された出口の話はまた後で。

さて、メインのゲームについて。ゲーム画面はこんな感じだ。

世界は岩、土、砂、水、氷、水蒸気、溶岩、オイルなんてもので出来ている。
岩は硬いし、砂は掘ろうとするとサラサラ崩れる感じだし、水を温めれば水蒸気に、冷やせば氷になる。ここら辺は触れ込み通り物理法則がまかり通っている。

ステージマップがあって、ちょっと見づらいけどゲーム画面の上の方。緑の点が主人公、黄色の点がゴールだ。ちなみに赤の点は敵、青の点は仲間を雇うためのアイテムになる。

操作は左右移動とジャンプ。それに4種類の武器がある。
武器はキャラクターごとに違うんだけど、最初から使えるガンナーは、マシンガン、ファイヤーショット、アイスビーム、バズーカの4種類。それぞれ、敵を攻撃、暖める、冷やす、破壊するのに使いやすい武器だ。
それぞれの武器は残弾数があって、例えばマシンガンは500発。

これらを駆使して進む。例えば岩が邪魔していたらバズーカで破壊するし、水を凍らせて氷を足場に進むとか、オイルはファイヤーショットで燃やすとか。

主人公のパラメータは2つ。
Hはヒットポイントで体力。敵の攻撃を喰らったり、溶岩に当たったりすると減る。ステージクリアまで回復はしない。Aはたぶん空気。Air。水中とか土砂崩れの中で空気が吸えないと減っていく。空気が吸える状態になれば回復。どっちも0になると失敗だ。
ただ、ステージで失敗しても罰則無し。クリアしたら次のステージが開いているし、失敗すれば開いていない。何も違いなく、次にチャレンジするステージを選択する画面になる。
この淡々とした感じがオールド・インディーズらしさだ。キライって言われたら仕方ないけど。

とにかく、ゴールまで行けばクリア。次のステージがオープンする。
ただ、たまにボスがいる。マップを見れば、ステージにボスがいるってわかる、安心設計。

ドットが荒いって?
まだオールド・インディーズの世界に入り込めていない。キャラが大きいことを素直に喜ばないと。ボスキャラってわかりやすいでしょ?それでオッケーですよ。ちなみに、動きはちゃんと機敏に動きますが、全体的にボスキャラは楽勝。

まあ、このボスキャラも世界観にはあっていると思っていて、アガルタを面白いと思える人ならボスキャラもオッケーなはず。
ボスキャラをナニコレ?って思う人は、そもそも冒険に嫌気がさしているはず。問題なし。

普通のゴールは、最初から場所が公開されているんだけど、問題は隠されたゴールだ。
隠されたゴールはどのステージにあるかも分からないし、ヒントも無い。このステージに面しているところにあるはずだから、ここら辺?とあたりをつけて探していくことになる。

この、あたりをつける、でだいたい見つかる。それくらいは親切と言うか、不特定多数の人がありそうと思うところに配置してくれている。
ただ見つからなかった時が問題だ。

探すのが面倒なんですよ。マジで。どのステージにあるかかも分からないし。
そんな訳で、全64ステージはオープン出来ずに終わりにしてしまいました。面倒なんだもん。

あとは仲間。
主人公は最初はガンナーだけしか使えないけど、仲間を雇うことが出来る。
雇える仲間はガンナー含めて、全部で8人。ガンナーと、魔法使い、超能力者、忍者、錬金術師、農夫、風水師、ロボットだ。
例えば農夫だったら使える武器が鍬、放水、肥料、耕運機と、ガンナーと全く違う。土や水を相手にするのに特化した能力になっている。

ロボットだと水中でもAirの減りが遅かったり、色々工夫してあるのは面白い。
ただ、半数以上の仲間は尖り過ぎていて使いにくい印象。ガンナーと忍者がいれば、、たぶん全ステージをクリア出来そうだ。僕は全ステージクリア出来ていないけど。

忍者は、ロープでの移動があるのでとても貴重。4割くらいまではガンナーだけでステージクリア出来たけど、どうしても上への移動が出来なくて忍者が必要になった。

仲間を雇うのには、肉と宝石が必要。
肉は敵を倒すと時々手に入る。宝石は、ステージ固定で配置されているので、ちゃんと集めていかないと仲間を集められない。

このゲームの魅力は、やっぱり各物体を対処するところ。
水を温めて水蒸気に、冷やして氷に、とかはそうなんだけど、もっと力技で何とかしたりも出来る。
溶岩の海に隠れたゴールに入るために、溶岩にバズーカを打ち込んでゴールが見えた瞬間に飛び込む、とか。そういう方がイメージが強い。

作成者も、物体を対処するところを楽しんで欲しいんだろう、そういったステージが多い。

作成者の意図に沿って、仲間の能力を使うも良し、力技で何とかしちゃうも良し。楽しみ方は人それぞれ。
見た目通りのゲームだと思うので、見た目に抵抗ない人にやって欲しいです。

コスパ

990円で5時間以上。
もうちょっと遊べて欲しかったかな。

感想

物理法則を完全に再現!は言い過ぎ。
まあ、冷やしたり、温めたり、岩を壊したり、と自然っぽい感じを楽しめるくらいで考えてください。

小さいキャラがちょこちょこと動くのは、昔はこうだったなあと懐かしくなる。そして昔だったら処理落ちしていたようなものを表現できている。
本当に個人的な感想になるけど、昔あったらいいな、と思っていたものが実現された感じだ。
それがちゃんとゲームとして楽しめるものになっている、というのが凄い。

面倒になってしまって、全部はプレイしなかったけど、こういった世界観のゲームを面白そうと思える人にはお薦めです。
ただし、これまた個人的な意見だけど、500~600円くらいかな。それくらいの値段だったら納得感があった。定価だったら後悔、100円は超お得、と思っています。

そういえば、僕はガンナーで全部クリアできちゃう?と思って、ずっとガンナーだけでやってしまったけど、もしプレイするなら早くから仲間を増やして、色々なキャラでプレイする方が、たぶん楽しいです。

こんな人におすすめ

・水を凍らせて足場にする、という冒険ゲームが楽しそうに思う人
・溶岩をどう処理して進むか、考えただけでワクワクする人

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