【評価・感想】ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー
こんにちは。蓮根です。
久しぶりのゲームの感想になります。
ちょっと色々あって1年間、あまりゲームで遊べていませんでした。そして久々にインディーズソフト遊ぶぜって選んだのが、これ。ロードス島戦記 ディードリット・イン・ワンダーランドです。
このゲームはSwitchで発売される前から注目していました。何といってもロードス島戦記、昔流行ったのをリアルタイムで知っている世代からしたら、今ロードス島戦記のゲームが発売されるというだけでワクワク感が止まりません。
そんな訳で、発売日に購入しました!
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)
思い出補正があることは否定しませんが、純粋にゲームとして楽しめました。
もう少し難易度が高いと、もっと良かった。
内容
ゲームとしてはいわゆるメトロイドヴァニアですが、その前にストーリーの話を。
ロードス島戦記といえば、何といっても「灰色の魔女」。パーン、エト、ディードリット、ギム、スレインそしてウッドチャックの6人が冒険したストーリーですね。
そして2019年に発売されたのが「制約の宝冠」。灰色の魔女から100年後の話。主人公のパーンは人間ですから既に居ません。ですが、長命のハイ・エルフであるディードリットはこのストーリーでも活躍します。
このゲームは、灰色の魔女から制約の宝冠の間のお話です。しかも原作の水野良監修の下で作成、とのこと。
ただ、ロードス島戦記のストーリーを知らないと楽しめないということは全くないので安心。たぶん知らない人でもゲームを進めていたら、「ああ、何となくそういうことなのね」と、全体の話を推測できると思います。
さて、ゲームの内容について。
いわゆるメトロイドヴァニアをなぞったようなゲームです。ダンジョンを探索して武器や防具を整え、ストーリーが進むと操作方法が増えて行けるところが増えていく、というゲーム。
操作は左右移動にしゃがむ、ボタン操作でジャンプ、武器での攻撃、魔法攻撃、弓での攻撃が出来ます。
そしてRボタンがこのゲームの最大の特徴である、使役する精霊の変更。
使役できる精霊は2種類。風の精霊シルフと炎の精霊サラマンダー。常にどちらかを選びます。
使役する精霊を変更することで、自身の能力を変えられます。
シルフを選んでいる時は、空を飛べて(ホバリングするって感じ)、風属性の攻撃は無効にできます。一方サラマンダーを選んでいる時は、スライディングが強化されて、炎属性の攻撃は無効にできます。
この属性攻撃を無効にできるっていうのがゲーム一番の特徴。敵の遠距離攻撃を上手く属性を変えて無効にするっていうのが重要です。例えば炎攻撃なら、ボス戦のドラゴンブレスでも無効にできちゃう。シューティングゲームの「斑鳩」みたいな感じ?やったことないけど。
そしてもう1つ重要なルールが、精霊のレベル。シルフを使役している時に敵を倒すと、サラマンダーのレベルが上がります。逆も同じで、サラマンダーを使役している時に敵を倒せば、シルフのレベルが上がる。
そして、レベルが最大の3になっている精霊を使役している間は、HPが回復し続けます。ただし、敵の攻撃を喰らうと、その時使役していた精霊のレベルは下がっちゃう。
つまり、シルフが有効な敵に対している時シルフで攻撃していると、レベルが上がるのはサラマンダーってこと。そしてサラマンダーがレベル3になれば、サラマンダーに代えればHPが回復できる。
これが面白くて、ボス戦でもダメージを与える時に使う精霊と、逃げて回復する時に使う精霊を分けて考えてプレイする、なんてことになってくる。アイテムとかが無くても回復出来るので、上手く立ち回れば意外にも何とかなるし、難易度を下げている要因だと思います。
そして、ボスの攻撃でも、炎属性と風属性を混ぜて攻撃してくるので、上手く切り替えてノーダメージで切り抜ける、といった立ち回りが重要なゲーム。難しそうに思うかもしれないけど、難易度はあまり高くない。ボス戦も、2、3回で何とか倒せるケースが多かった。
というのも、魔法が強いんですよ。魔法連発で結構削れるので、倒すのはそんなに辛くない。
ストーリーを進めていくと、操作が増えて行けるところが増えるのも、王道メトロイドヴァニアという感じ。操作感はとても良いし、グラフィックはドット絵が好きな人なら文句ないと思います。そして、残像を描いていることで感じるスピード感はこのゲーム独自の良さ。ゲーム始めてしばらくは見惚れるくらいでした。
ボスも、途中で出てくるキャラクターも、ロードス島戦記の灰色の魔女に出てくるキャラクターなので、知らないと楽しさ半減とは思います。最初の方でも書いた通り、知らなくてもゲームを通して「そういう話なのかな」という推測は出来ると思うし、ロードス島戦記の入り口にも十分なるかな、と思っています。
とはいえ、やっぱりメインターゲットはロードス島戦記が好きな人。久しぶりにロードス島のストーリーに触れて、楽しめること間違いないです。
ゲームとしての出来も十分、ストーリーも十分。
ロードス島ファンには確実にお薦めできる一本です。
コスパ
値段は2480円。クリアまで9時間程度でした。
もうちょっとボリューム欲しかったとは思っています。
感想
ロードス島戦記好きな人は、本当にお薦めします。
まずは、ディードリットがディードリットらしく動くというのが感動。レイピアを振るうところ、ジャンプするところ、しゃがむところ、全部思い描いていたディードリットでした。軽快というか、なんというか。
そして、ストーリーが良い。そんなに凝ったストーリーでもなんでもないのですが、そこはファン心理。30年くらい経った今、ロードス島戦記のあのメンバーの話を、しかも水野良が監督した新しい話を楽しめるということで感動。
冷めた目で見たら、ふーんってなってしまうと思います。このゲームのストーリーは冷めた目でみちゃダメ。
メトロイドヴァニアでよくある追加される操作は、大体思った通りって感じ。
この操作は無いのね、っていうものもあったけど、不満はないです。武器もある程度バリエーションあって楽しめました。迷宮の仕掛けはそんなに難しいものは無いし、隠し部屋もわかりやすいです。
ゲームとして不満を言うなら、難易度。
結構序盤で手に入る魔法が強くて、ボス戦でも最後までこれが強い。
きちんとボスの攻撃パターンを覚えて避けられるようにとか考える前に、YボタンをMPが切れるまで連打して、武器である程度削って、MPが回復したら(自動回復)またYボタン押してとかやっていたら終わっちゃう。
攻略する楽しさがもうちょっとあって良かったかな、と思っています。
操作感も良いしグラフィックも良い、敵の攻撃も自分の成長も十分楽しめるけど、攻略の楽しみが低いという1点で、純粋なメトロイドヴァニアゲームとしては少し足りないという感じです。
こんな人におすすめ
・ロードス島戦記のゲームを楽しみたい人
・メトロイドヴァニア好きなんだけど、どれも難しすぎてって人