【評価・感想】Sin Slayers

こんにちは。蓮根です。

今回はSin Slayers。

Book Of Demonsを終えて、もっと普通のコマンド選択式RPGがやりたいと思って始めたゲーム。見た目は普通のRPGという感じだったので、普通のRPGを期待してのプレイです。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

D評価

癖は強かったですが、一応最後まで楽しめました。
が、定価では見合わないと思います。

内容

戦士が見慣れない場所に迷い込んだら、魔物に襲われている女司祭と近衛兵に出くわして、教会に逃げ込んだところからゲームスタート。この教会の主である賢者は、人を助ける代わりに大罪人を倒すのを手伝ってもらっている、らしい。7人の大罪人を全員倒すまでは、この教会がある死せる罪人の谷からは出してくれないとのこと。
これまで沢山の人が挑んで1人も大罪人を倒せなかったと聞くと、公正な条件とは思えないです。せめて1人だけ倒すで十分なような気がしますが仕方ない。

ゲームは教会が町のような扱いで、パーティーを組みなおしたり、アイテムの売買や装備の作成が出来ます。最初はパーティーメンバーは戦士、女司祭、近衛兵の3人だけですが、話を進めるとどんどん増えますし、商人なんかも増えて取引が出来るようになっていきます。

クエストの出撃先は基本的には7人の大罪人の居る箇所なので7つ。それにプラスアルファが少し。

そして出撃先の場所を選ぶと、中ボスが居るエリアと大罪人が居るエリアがあります。中ボスを倒さないと大罪人のエリアは選べません。なので、7人の大罪人を全部倒すには7×2で14エリアをクリアする必要があります。

実際の探索はこんな感じ。

マップはランダム生成で、移動先を選んで移動する方式です。見えない箇所には敵や祭壇、罠、墓などがあって、そこを踏むとそれぞれイベントが発生します。マップの移動は遠くでも最短距離を移動してくれるのはやりやすいのですが、カーソル位置がわかりにくくて、そこがストレスでした。

敵との戦闘は、コマンド選択式。

操作はちょっと変わっていて、LRでコマンドを選択します。ちなみに道具利用はLスティック押し込みで道具選択に切り替わるという。
そして、コマンドは自分が使えるスキルを選択する感じになります。このスキル、キャラクターごとに固有の能力ツリーがあり、アイテムを使って解放していきます。

ここで、このゲームのちょっと変わったシステム、憤怒があります。スキルを利用するには、スキルごとに決まった憤怒ポイントが必要となります。憤怒のポイントは、基本的な行動(初期から持っている憤怒ポイント0で利用できるスキル)を使うと1増えたり、特定のスキルで条件によって増えたり、アイテムで増やすこともできます。
そうして、憤怒を貯めると強いスキルが使える、という感じです。憤怒ポイントは戦闘が終わると0になるので、次の戦闘のために残して貯めておくなんてことはできません。

戦闘は結構厳しめ。特に後半は固い敵も多くなるので、敵の弱点武器を持っているメンバーが居ないとダメージがなかなか通りません。そして大変なのが、敵の特殊能力。
敵の攻撃で、1ターン気絶する攻撃や、物理攻撃を3ターン受け付けなくする魔法があるのですが、これが100%成功なのがツライ。特に気絶する攻撃は防ぎようがないので、この敵が複数出てきた時の絶望感は結構なものです。

自分も1ターン気絶の効果がある攻撃スキルはあるのですが、避けられたらダメですし、敵の回避率が結構高い。そして、ボスには効かないというのが納得いかないところです。

この戦闘の癖の強さは、終盤になるまで悩みでしたが、最後にはちょっとだけ理解できた感じです。

主人公達を強くする方法は3つ。
1つは経験値によるレベルアップ。最大のレベルは5です。

2つ目はスキルの解放。これはさっきのスキルツリーになります。

3つ目は装備。装備は各キャラクターごとに2つ装備が出来ます。そして、キャラクターによって装備できる種類が2つ決められています。例えば戦士なら武器と防具、女司祭なら杖と魔法書という感じです。

装備は大雑把に言うと3種類あって、普通の装備、ボスが落とす装備、レア装備です。
最後まで使用に耐えられるのはボスが落とす装備とレア装備。最初に倒す大罪人が落とす武器が最後まで一番強かったのはちょっと残念なところです。
レア装備はボスが落とす装備より強いのですが、なかなか入手できないようです。

あと、このゲーム独自のシステムとして、罪の値があります。これは1クエスト内で値が変動し、例えば墓を暴いたりすると増え、祈ると減るといったように増減します。罪の値が大きいと敵が強いのかな、あまり分かりませんでした。

こんな感じで、作り手のこだわりが満載のRPGです。
7つの大罪をモチーフにしているだけあって、ストーリーもあります。

ただ、登場キャラクター同士の会話を楽しむようなゲームでは無いので、キャラクターを強くしてストーリーを進めるという部分が、僕が楽しめたところでした。

コスパ
定価は2500円、クリアまで15時間程度です。
コスパはあまり良くないかな。定価ではお薦めできません。

感想
作者のこだわりが強すぎて、それを表現することがメインになっているように感じました。
登場人物は全員が罪人で魅力無いし。会話は日本語訳の問題もありますが嫌な感じだし。戦闘のバランスもイマイチだし。戦闘のバランスだけならファイナルファンタジー1といい勝負なくらいだと思っています(あれよりはマシか)。
成長もレベルが5段階しかないので、細かい成長が感じられず、装備もボスから入手できる装備が強すぎるので通常の武器を頑張って作るモチベーションが起きないし。

と書いていったら、文句だらけになってしまいました。

それじゃあこのゲームは魅力無いのかというと、面白かったのはパーティを強くするというところ。

このゲーム、なかなか成長を感じられないんですよ。最初の大罪人から結構強い(ラスボス戦でも使える)武器を入手できてしまうこともあり、少しずつ強い武器にしていくとか、少しずつレベルを上げるとか、そういったことが難しい。
そんなバランスで敵が強いなあと思った時に、どうやって自分のパーティを強くするかが考えどころだったと思っています。最初は上手くいかなかったのですが、色々考えて試行錯誤してみて、結構な火力を実現できたような気がします。その過程が楽しかった。

あと、このゲームのバランスをマシにしているのは、レベルをお金で上げられること。正確に言うと、レベルを上げるアイテムを生成するための素材を全部お金で買えるんですよね。なので、後から入ったパーティメンバを使うために頑張ってレベリングして、なんてことはしなくて良い。
特殊能力を解放するためのアイテムもお金で買える。そんな割り切りは結構助かりました。

こんな人におすすめ
・キャラクターの魅力無くてもいいからストーリーしっかりしている方がいいって人
・バランスがちょっと悪いゲームをやり込めちゃうのが楽しいって人

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