【評価・感想】ザフレイムインザフラッド
こんにちは。蓮根です。
今回はザフレイムインザフラッド。
このゲームは2年以上前に購入していたのですが、一度クリア出来ずに諦めていました。
最近、Twitterで僕の周りで話題になっていたので、また始めてみて最後まで頑張りました。
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)
良く出来ています。やり方が分かると楽しいです。
内容
大洪水に襲われた世界が舞台です。
主人公はキャンプ場に滞在している生存者。自分だけが世界の生き残りと思っているところに犬が現れてきます。犬が咥えていたリュックには無線機が。無線機が微かに受信する信号を聞いて、他の生存者に会うためにイカダで川を下る決意をする、というところからゲームは始まります。
ゲームは大きく、川のシーンと、上陸した陸上のシーンから構成されます。
川のシーンでは、イカダを操作して川を下っていきます。
川には岩が露出していたり、車などの障害物が流れていたり。そういった障害物や陸地にぶつけてしまうと、イカダが破損してしまうので、上手くイカダを操作して避けないといけません。
また、上陸できる陸地は、そこまでの距離と陸地の種類がアイコン表示されます。アイコンでどっちの方向に陸地があるか分かるので、上陸したい箇所に向かって操縦していきます。
川下るのが目的なんだから、上陸なんてしないでひたすら川を下ったらいいんじゃない?と思うかもしれませんが、それだと途中で力尽きてしまいます。このゲームは主人公の体調を、「空腹」「水分」「体温」「疲労」の4つのパラメータで表しています。
空腹が酷くなると餓死してしまうので、何かを食べないといけません。食べ物を調達するために上陸が必要です。食べられる野草もありますし、動物を捕まえて肉を焼くこともできます。塩があれば肉をジャーキーにして日持ちするようにもできます。
水分は綺麗な水を井戸から汲んでおくと安心です。雨水を瓶に溜めて、といった工夫もできます。
体温が低くなると、これも対処が必要です。雨に濡れたままにすると、どんどん体温が下がってしまいます。動物の皮から服を作っておくのは長い目でみれば効果的ですが、短期的には焚火にあたるのが一番です。
疲労はどんどん溜まっていきますが、寝れば回復します。ただし、安全に寝られる場所を探す必要があります。上陸して、小屋などがあれば心配なく寝られます。
上陸できる場所は幾つかの種類があります。キャンプ場や森では野草などが沢山手に入ります。都会では車の残骸からナットなどの部品やアルコールなどが手に入るかもしれませんし、作業台があるかもしれません。
ただし、もちろん良い事ばかりじゃない。色々な危険が待ちかまえていることもあります。
森ではアリの巣で蟻に噛まれてしまうことや蛇に噛まれることもあります。そして何より怖いのは野生動物。狼や熊、イノシシなどに襲われた場合、準備が無かったら逃げる以外に手立てはありません。逃げ遅れれば、怪我をしまくってどうしようもなくなります。
このゲーム、色々な悪い体の状態があります。
簡単なところでは「ずぶ濡れ」、大変な傷では「骨折」「裂け傷」なんてのもあります。
ですが、どんな状態でも治療するアイテムがあればすぐに治ります。「ずぶ濡れ」であれば温かい状態で放置していても良いですし、焚火にあたればすぐに治ります。「骨折」であれば当て木が、「裂け傷」であれば裁縫キットや包帯で治せます。
そういったアイテムを直接入手することも出来ますし、自分でクラフトも出来ます。包帯が無くても、布とアルコールがあれば包帯を作って治療ができます。
このゲームの魅力の1つは、クラフトだと思っています。
野草などを駆使して、食べ物にもする、道具にも使う、治療にも使うというのが面白いところ。ただし、自分が持てるアイテムには限界があります。
リュックサックに入れる、犬用ポーチに入れる、イカダの保存ボックスに入れる、という3つの場所があります。イカダの保存ボックスは上陸している最中は使えないので、すぐ使いたいものはリュックにといった使い分けが必要。どのアイテムをどの程度持つかが勝負の分かれ目です。
当然、野生動物にやられてばかりじゃない。反撃もできます。
罠を仕掛けて動物を狩る、弓矢で狩る、といった方法で野生動物を倒すことができます。狩りのやり方を覚えた時に、このゲームの魅力が分かった気がするので、とても重要。逃げてばかりいてはいけません。
あと重要なのは、イカダのアップグレード。整備場があるのですが、そこでイカダの修理だけでなく、色々な機能を付けられます。
アップグレードなしにはゴールまで辿り着けないだろうと思うくらい重要。特にかじと収納。シェルターも欲しいかな。
こんな感じで、食べ物や飲み物、治療薬の備蓄を増やしつつ、罠の作成やイカダのアップグレードを進めて、生き延びられるようにしていく。そして川を下って、人の住む世界を探していく、というゲームです。
言葉にすると簡単ですが、本当に厳しい、生き延びることの難しさを感じると思います。
最初は1つ1つに対処する方法もわからない、水不足になった時に井戸が出なかったから仕方ないじゃん運ゲーじゃん、とか思いますが、全部なんとかなります。
そういった対処方法を探して考えて、生存確率を高めていくゲーム。
生き延びた先、ゴールにたどり着いた時は、苦労した分だけの達成感があります。
コスパ
1500円で、クリアまで15時間程度かかりました。
十分納得のコスパです。
感想
2年前、止めた時は苦しいだけのゲームでした。
最近また始めた時にクリアまでやろうと決めて、1つずつ対処方法を探していった時に、対処方法がある程度わかった時にようやく楽しさが理解できたと思います。
このゲームはヒントが少ないゲームです。
蟻に噛まれたらアロエを使えばいいというのは表示されますが、じゃあアロエが足りなくなるというのにどう対処したらいいかは分からない。喉が渇いたら水を飲めばいいのはわかるけど、水の入手方法は分からない。
そういったことに対する答えが自分の中で消化できた後に、ようやくどう全体のバランスを取るかを楽しめるゲームなのかなと思っています。
僕が苦しくなくなったのは、狩りを覚えて、水の入手方法を理解してから。
狩りが出来ると、急に色々と選択肢が増えるように思っていますし、水に困らなくなると余裕ができます。その状態がスタートラインだと思っています。買った人、これから買おうと思っている人でそこまでいかずに苦しいと思った人は、何とかそこまでいってから判断して欲しいかな。序盤でガマが余っているうちは、まだ出来ることがあります。
そこから先はリスク管理の世界。リスクを回避するのか、低減するのか、保有するのか。
それを楽しむゲームだと思っています。
爽快さは一切ない、狼の鳴き声が聞こえたら瞬間で逃げるようなゲームです。
生き延びる確率を高めるように考える、なんてのが楽しいと思える人にはお薦めします。
こんな人におすすめ
・色々試してみるのが好きな人
・リスク管理とかを楽しめちゃう人