【評価感想】Tactical Mind タクティカル・マインド
こんにちは。蓮根です。
今回はTactical Mindのレビューだ。
チェスやチェッカーと同じ、という公式の紹介なので、1対1の完全情報ゲームだろう。
完全情報ゲームっていうのは、将棋とかチェスとか囲碁みたいに情報が完全に公開されていて、手順を再現できるゲームのことね。
新しい完全情報ゲームを考えるのは、なかなか難しいと思う。
今まで僕が見てきたものでは、バランスが取れていないで先手・後手の有利がはっきりしているものや、引き分けになってしまうものがあった。
先に仕掛けたら負け、とかね。
このゲームは、最後までプレイはできた。
でも、バランスがきちんと取れてはいなくて、ステージによって難易度が差がありすぎたかな。
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)
内容
将棋や囲碁のように、交互に手を指すゲーム。
相手のクリスタルを破壊したら勝利だ。
上の写真で両端にいるのがクリスタル。
自分のターンに出来るのは、味方の駒を選んで、周囲に駒を新しく置く、周囲の駒をレベルアップさせる、攻撃する、敵を1ターン行動できなくする、移動する、の5つの行動。
行動は画面左下のアイコンに対応していて、消費するエネルギーが可変で決まっている。
例えば、真ん中が駒を置くなので、上の写真では駒を置くのに3エネルギーを消費する。
エネルギーが足りる範囲であれば、複数の駒に対して行動できる。ただし、1つの駒には原則1回だけしか行動できない。
レベルアップすると攻撃のダメージが増えるだけでなく、エネルギーを補充できる量も増える。
レベルは最大5。5レベルの駒だけが移動できて、1ターンに複数回行動できる。
画面左上に表示されているのが、現在のエネルギー量と、次ターンのエネルギー増加量。
エネルギー増加量は、駒が周囲に触れているエネルギー供給駒(クリスタルか白い奴)×レベル数分増加する。
ただし、行動した駒はエネルギー増加対象にならない。
あと、各操作で必要なエネルギーは、行動を選ぶと増えて、1回も選ばないと減る。
この行動に必要なエネルギー量は、敵味方で共用だ。
例えば、下の写真で、青のクリスタルの上にある駒を選んで、その左下の駒をレベルアップする。
左下の駒がレベルアップして、2段重ねになった。
さらに、レベルアップ行動(左下の上矢印)のエネルギー消費が3から4に上がっている。
ちなみに相手のエネルギーは6なので、レベルアップ行動のエネルギー消費が4になったことで、相手は新しく駒を置くとレベルアップを(3+4で7のエネルギーが必要なので)同時に行えないようになった。
この時点での青のエネルギーは0。エネルギー増加量は、行動していない駒が3つが対象になる。
1つはレベル2でエネルギー供給駒2つに面しているので2×2=4、1つはレベル1でエネルギー供給駒2つに面しているので1×2=2、もう1つはレベル1でエネルギー供給駒1つなので1×1=1。
合計で7が次のターンに増えるエネルギーとなる。
下はもう、一方的になっている。相手はエネルギーが足りずに駒を作れなかった。クリスタルまで敵がいない状態で自分のターンを迎えている。
駒を作り、新しく作った駒でさらに駒を作る。
そして、敵のクリスタルを攻撃!
こんな感じで、敵のクリスタルを破壊すると次のステージが解放される。
ステージは全部で28。レベルは3段階用意されていて、ステージごとに敵のレベルを変更できる。
コスパ
全28面クリアまで5時間。
300円で5時間遊べればコスパは十分かもしれない。
でも、バランス悪いステージがイマイチだったので、そこまで楽しめなかった。
感想
このゲーム、先手と後手が同条件でやったら、必ず先手が勝つゲームだ。
先手の行動で、行動の消費エネルギーが増えてしまうので、圧倒的に先手が有利なのだ。
そこで、後手は最初から駒が多かったり、エネルギーが多かったりとハンデがつく。
ステージによって、後手のハンデが違うんだけど、これによって難易度が全然違う。
ノーマルレベルでやっていたんだけど、どうしてもノーマルだと勝てないステージがある一方で、簡単なステージもある。
後半のステージでは難しいとかでは無くて、ばらばらに難しいステージが混じっているのだ。
イージーレベルにすれば負けることは無かったけど、ノーマルの最初の数手で圧倒的な不利になるのは、さすがにイマイチだ。
状況によって考えることはきちんとあるゲームだけに、バランスがちゃんと取れていなかったのは残念だった。
でも、きちんと楽しめるステージもあるし、レベルを選べるのでクリア出来ないということも無い。
少し変わった完全情報ゲームをやってみたい人は、安いし試してみるのはアリかと思う。
こんな人におすすめ
ちょっと未来的な雰囲気の2人対戦ボードゲームに興味がある人