【評価感想】スライムの野望

こんにちは。蓮根です。

今回は「スライムの野望」。
タイトル

見た目、懐かしのストラテジーゲームだ。

ストラテジーゲームに限らず、この斜め視点からのゲームはカッコよく見えてしまう。
「伝説のオウガバトル」「FFT」懐かしいところなら「ナイトロアー」とか。

しかも500円!
ゼルダもイカも面白いけど、これだけ気軽に買えるというのは凄いことだと思う。
6000円のゲームがとっても面白いなら言うことないけど、500円のゲームがまあまあ面白くて気分転換に遊べれば十分なんじゃないかな。

スイッチにストラテジーゲームってあまり見かけないし、期待して購入。
会社はFlyhigh Works。前回はでモヤモヤしたけど、どうだろう。

 
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

C評価
 

内容

面をクリアしていくタイプのストラテジーゲームだ。
スライムを操作して、人間を倒す。その面の人間をすべて倒したらクリアだ。

スライムは弱い。普通に人間と戦ったら、全く勝てない。どうするか。
スライムの能力で、人間の口から侵入して乗っ取ることができる。人間を乗っ取って人間を全滅するのだ。
乗っ取り中

ただし、乗っ取りは100%成功する訳ではない。
これは乗っ取り成功したところ。乗っ取ると目が赤くなる。
乗っ取り成功

スライムは1種類では無い。たくさんの種類のスライムがいる。
それぞれのスライムは特殊能力があって、乗っ取り確率が高いスライム、魔法で敵を遅く出来るスライム、ワープ出来るスライム、相手の装備を溶かせるスライム、女の子を乗っ取ると攻撃力があがるスライムなどなど。本当にたくさんの種類がいるのだ。

面を選ぶと、まず出撃するスライムを選択する。
スライム選択

それぞれの面では出撃できるスライムの数が決まっている。その分だけ選択できるのだ。

ゲームはターン制。スライムのターンになったら、各スライムを1度動かせる。
スライムが全滅したらゲームオーバーね。
スライムターン

スライムは移動をして何か行動をする。攻撃をしたり、特殊能力を使ったり、乗っ取りをしたり。

このゲームの難しいところは、乗っ取りをしても、そのターンは行動終了となってしまうところ。
なので、敵が集中しているところで乗っ取っても、次に行動する前に敵のターンで集中砲火を浴びることになる。
敵をうまく分離するようにおびき寄せて乗っ取るか、一度に大量に乗っ取るか。悩むところだ。

スライムも人間も属性を持っている。火は草に強く、草は水に強く、水は火に強い。
そして、乗っ取るスライムと乗っ取られる人間の属性が同じだと、攻撃力が上がるのだ。

属性が同じ場合は、乗っ取るコマンド選択時にハートマークが出る。
属性が同じ

同じ属性だと少し光っている。下のように攻撃力にボーナスがつく。
属性合致での乗っ取り

この属性、そして高低差が攻撃の時には大きく影響する。
属性有利、高さ有利

やってみると、ストラテジーゲームではあるんだけど、パズルゲームのような部分が強い。
ストラテジーゲームなら、面をクリアできない時はユニットのレベルを上げればいいが、このゲームではスライムのレベルを上げてもあまり意味はない。
乗っ取った後の強さにスライムの強さは影響しないからだ。

それよりも、どのスライムでどういった特殊能力を使うか、どのユニットを乗っ取るか、などを試行錯誤することになる。

面をクリアすると、スライムを1匹だけ仲間にすることが出来る。
仲間になるスライムは、10%はAスライム、30%はBスライム、60%はCスライムといった感じに面によって決まっている。
ゲット確率

面をクリアすると、こんな感じでスライム3匹のスライムが来る。左の、来い!
スライム襲来

2匹は素通りして1匹だけ残る。またレアなスライムを引けなかった。。。
スライム決定

レアなスライムは確率が低いので、どうしても欲しければ引くまでやり直すことになる。

同じ面でもレベルがあって、レベルが高いと敵が強くなるが、強いスライムが貰える。
ゲームは全部で8ステージ。1ステージは5面くらい。
ステージ選択

ストーリーがあって、本当はスライムは弱いモンスターという扱いらしい。
なんだけど、突然人を乗っ取るようになった。その謎が進むにつれて分かっていくみたいだ。

ゲームバランス

難易度は高め。
出撃するスライムの選択、誰を乗っ取るかなどを試行錯誤することになる。

レベル上げもいらないし、レアスライムを手に入れないと進めないということもなく、バランスは良い。
更に、レベルで「かんたん」「ふつう」「むずかしい」が選択できて、どれか1つをクリアすれば先に進める。

ちゃんとゲームバランスを考えていると思う。

コスパ

僕は途中で飽きてしまった。
ステージ5の終わりまでやって、20時間。
チャレンジシナリオもある程度クリアするようにして進めていた。

たぶん、ストーリーだけをクリアするなら20時間かからないと思う。

値段考えたら十分とは思う。
けど、チャレンジシナリオが結構きつくて、楽しい思いよりもしんどかった思いが強い。

感想

ユニットを育てながらストーリーを進めていくような、オウガバトルやFFTのようなゲームを想像しているとがっかりすると思う。

スライムが人間を乗っ取るというアイデアは面白い。
だけど、ユニットを育てても乗っ取った人間の強さが重要になって、あまり意味がない。
だからユニットへの愛着が湧かない。

やっぱり、ストラテジーゲームってユニットに愛着を持つから面白いと思う。
大戦略のキャンペーンモードで、生き残って強くなった歩兵にさえ愛着を持つじゃない?FFTみたいに名前がついているキャラがユニットになっているならもちろんだし。

このゲームで、ワープスライムLV20って言っても、毎回出撃させているのに愛着ないんだよね。
それが、このゲームを強く薦められない理由だと思う。

つくりはとても丁寧だと思う。
操作は何一つ違和感なく、直感的な操作ができる。
表示をスキップできずにイライラすることもない。必要な情報もすぐに見られてストレスない。
Flyhigh Worksさんはしっかりした仕事をしていると思う。
それだけに、本当に残念。

最初からパズルのつもりでいれば、楽しめるかもしれない。

あと、最初はチャレンジシナリオにこだわらずに、ストーリーを進めるのが良いと思う。
レアスライムが気になって1つの面を10回とかやっていると、だんだん気分が落ち込んでくるよ。

おすすめ対象の人

スライムが人間を乗っ取る理由が気になる人
ユニットへの愛着なんて持たない派のストラテジーゲームファン