【評価感想】マニュアル・サミュエル ~死神との約束~
こんにちは。蓮根です。
今回はマニュアル・サミュエル。
人の動作や行動がコントローラーのボタンに割り当てられて、人を操作するというゲームだ。
ポップと表現していいのか分からない雰囲気も良い感じだし、面白そう!と購入。
人を操作するからこのゲーム、当然沢山のボタンを使う。
ボタンを沢山使うゲームというと、スーパーファミコンが出たばかりの時はファミコンの2つボタンから6つに増えて、急に沢山になったのを覚えている。
その中でも、ボタンを沢山使うので最初は操作が難しかったけど面白かったのが「重装機兵ヴァルケン」。今回のゲームとは何も関係ないけど、いいゲームだった。
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)
1000円の割にボリュームがあまり無いのはマイナスだけど、面白いです。
ボリュームの件を無視すればB評価でいいと思う。
内容
説明通り、人の行動をコントローラーに割り当てられているので、うまく1日を過ごすというゲーム。
ゲームは、主人公のサムが車にひかれるところから始まる。
いや、正確に言うとデートしているところから始まる、だ。
彼女が怒っていることも気付かないサム。この直後、車にひかれて死んでしまう。
死んで死神のデスオと出会う。
サムが持っている死幣をあげる変わりに生き返らせてくれるという。
ただし、条件が「俺が決めたハンデを背負って24時間生き延びる」ということ。
その条件というのが、マニュアル人間になること、つまり行動1つ1つがボタンに割り当てた状態になること、だ。
ここまでの画像を見て、絵のテイストが合わない、とか、デスオって何それダサいんだけど、とか思う人はこのゲームは手を出さない方が良いと思う。
逆に、このセンスについていける人は、見込ありだ。
復活したサムは部屋の中にいる。仕事に行かないといけないので、風呂に入って、着替えて出かけるのだ。
操作は、ZRとZLで右足、左足を前に出す。交互にすれば歩けるのね。
Yで息を吸う、Aで息を吐く。。って呼吸も操作?そう、ちゃんと呼吸をしないと顔が酸欠で絵具で塗ったかのような青色になってしまう。
そして、Bで瞬き。瞬きをしないと目が乾いて真っ赤になっていって、目の前がぼやけてくる。画面がホワイトアウトしていってしまうのだ。
Xでアクション、LとRで右手と左手を使うアクションだ。
そうそう、風呂に入るまえにトイレにいく。
トイレも勿論マニュアルで、便器に向かってちゃんと命中させないといけない。
風呂は右手、左手で体を洗う。すぐに体が倒れてしまうので、上半身を上げないといけない。これもマニュアル。左コントローラーの上ボタンだ。
ジャケット着るのは、手を袖に通すのが難しい。この最中も呼吸や瞬きを続けないといけない。
やっと外に出る。同じ足を2回出すと股を開いた状態になる。体は結構柔らかい。
ここまでで1面クリア。
面ごとにボタンに割り当てた操作も違うし、雰囲気も違う。
2面は車の運転。アクセルとブレーキだけじゃなくてクラッチ操作もある。
ZRとZLで右足と左足ペダルを踏む。右スティックでアクセルとブレーキ、右足の踏むペダルを変えられる。
更に右コントローラーの上で、ハンドルを握るかギアを握るかを変える。
スタートする時は、ZRとZLを同時押しからZRを離す。そうすると車がスタート。
速度を上げる時は、ZRでクラッチを押したまま、上を押してギアを手にしてLボタンでギアチェンジ。
なかなか車を操作するのも大変だ。
なぜか荒れ果てた街の中を、なぜかデスオが好きな女の子のキルミちゃんを乗せて、会社に向かう。
死神2人を乗せて走っていて、話題はスケボー。
なんかシュール。
3面は会社での作業、と思ったらロボットが反乱を起こした。
そこで反乱を起こしたロボットとの戦い。
そして4面は地獄での戦い。
1面が説明から想像していたゲームそのまま。
2面は車の操作に特化している分、ちょっと想像とは違う感じだ。
3、4面はどっちも戦いなので、思っていたのとはだいぶ違う感じになっている。
もちろん戦いの最中でも1つの操作に1つのボタンが割り当てられているのは変わらない。
ゲームの難易度はとても簡単で、たぶんゲームオーバーって無いと思う。呼吸を忘れたり瞬きをしないでいても死亡しないし、車の操作で人を轢きそうになっても自動で急停止してくれる。
どうすればいいか分からない時には、デスオが「~しろって!」みたいに教えてくれる。
親切な死神だ。
このゲームのセールスポイントは、ストーリーと雰囲気。
死神のデスオというふざけた名前でスケボーが好き。死幣なんて名前も小学生が付けたのか、と思うけど、軽い雰囲気に合っている。
デスオの口癖の「激バ~バ~」。意味は「ヤバイ」とかかな。聞いたこと無いけど、ハイセンス。
そして主人公がちょっと失敗する度に入る、おちょくったナレーション。
ギャグというか、コミカルなストーリーを進めている感じ。
ゲームのモードは、ストーリーモード以外にタイムアタックと、なぜかこのゲームキャラの漫画が読めるコミックがある。
あとは、アチーブメントがあって、条件を満たすとトロフィーが解放される。
ただ、アチーブメントは難しいのが揃っていて、「自分にオシッコを掛けずにトイレ完了」なんて達成できる気がしない。
ボリュームは少ないけど、軽いアクションと、もっと軽いストーリーを楽しめる良ゲームだ。
コスパ
1000円でクリアまで2時間強。
ボリュームが難点なんだよね。コスパは良くないです。
感想
このゲームは好きなんだけど、コスパはどうやっても擁護できない。
でも好きなんだよね。
最初にやった時に思ったのは、パラッパっぽいってこと。
もちろん、あっちは音ゲーだし、もっと万人受けするポップなキャラクターだし、全然違う。
でも、単純な音ゲーとして楽しんでいたっていうよりも、合間のストーリーとか、ゲーム中のキャラとか雰囲気とか、総合的に楽しいゲームだった。これも同じ感じかな、と。
ゲーム内容は、戦闘になってからは正直イマイチだった。
1面が一番面白くて、2面が次、3面以降はちょっと、、っていう具合。
ストーリーも、地獄に行ってなんてならなくて良かったのに、って思うけど、雰囲気を最後まで壊さずに守っていたのは良いところ。
ゲーム性というよりも、雰囲気を楽しめそうと思う人が買うべきゲームだと思う。
こんな人におすすめ
・デスオっていう名前に愛着を感じた人
・絵柄を見て、自信を持って「この絵好き」と言える人