【評価感想】タロミア

こんにちは。蓮根です。

今回はタロミア。
スタート画面

このゲームはeShopの画像が気になっていた。

タロミア姫の拡大画像。
しかも、ドット絵をそのまま拡大しただけ。インパクト勝負だ。

姫というけど、見た目可愛げないんだよね。
もっとも、可愛げないのは姫だけじゃない。姫が作るダンジョンも可愛げない。
ゲーム画面見ても、とにかく暗い。明るい色は血の赤と、毒の黄色。これじゃダンジョン好き女子でさえ寄り付かないよ!

タロミア姫、もう少し考えてください。
TOKYO WALKERに「この夏入りたい!ダンジョン特集」があったとして、載りたいならばドラクエみたいなライトさとか、ゼルダみたいな驚きのギミックとか、FFみたいな可愛い見た目が必要なんです。

血と毒ガスとギロチンじゃあ、寄り付くのは硬派な漢だけですよ。
 

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

B評価

 

内容

タロミア姫の趣味はダンジョンづくり。
姫が作ったダンジョンをとにかく進むのが目的のアクションRPGだ。
一応、レベルアップがあったり、イベントがあるからRPGと書いたけど、RPGの雰囲気はほとんどない。

装備を買ったり拾ったりして整えつつダンジョンを出来る進む、アクションゲームと思ってくれれば間違いないと思う。
死んだ時に進んだ部屋数などに応じた点数が表示される。最終的には高い点数を目指すことになる。
しかも、単調で暗い雰囲気に見えるけど、相当癖になる面白さだ。

まずは姫がいる部屋からスタートする。
このゲームを初めてやった時は、何をしていいか戸惑うだろう。
だが、余計なことは考えずに、右に行ってエレベーターで地下に行けばいい。エレベーターを降りればダンジョンの入り口、この部屋でやることはそれだけだ。

ちなみに、ダンジョンの途中で簡単にこの部屋に帰ってくることができて、姫に話しかけると回復してくれる。

でも、慣れると帰ってくることはあまりない。
帰るのは死んだ時か、イベントで下剤を受け取る時だけだ。

ダンジョンは、最初はRoom1、次の部屋に進めばRoom2というように順番に進む。
部屋にはRoom番号と同じだけの敵がいる。その中の1匹が次の部屋に進むための扉の鍵を持っている。必ず鍵を探さないといけないのだ。

出来る操作は、左右移動とジャンプ、アイテム利用、そして防御だ。
アイテム利用で武器を選択していれば攻撃できる。

このゲームの1つ目の特徴は、独特の操作感だ。
ジャンプはいつでも、何度でも出来る。空中を歩くが如く、何度もジャンプするのだ。
ジャンプ中

ダンジョンは触れるとダメージを食らうトゲや毒ガスで溢れている。
慣れないうちは、すぐにダメージを食らうし、操作変だし、つまらない!と思うかもしれない。
とげとガス

だが、少しだけ待って欲しい。
すぐに操作は慣れる。慣れるとちょうど良く調整されていることに気付くだろう。
ジャンプ一度の高さが、ちょうど良い高さになっており、トゲをうまく避けられるようになっている。
毒ガスも最初はすぐに当たるだろうけど、大丈夫だ。慣れてタイミングが分かってくれば当たらなくなる。

出てくる敵はイベントの敵を除くと、8種類+雑魚1種類。
まずこのゲームで覚えることは、盾を構えること。遠距離攻撃をする敵が多いので、敵が遠くても盾を構えるのだ。
敵の攻撃の方向に盾を構えれば、ダメージを食らうことは無い。
これがまずダンジョンに入る最重要ポイントだ。

このゲームの2つ目の特徴は、自分の装備を整えていくところだ。
防具は頭、体、盾の3種類。武器は8種類もある。
装備には、装備すると能力が上がる効果が付与されている。武器でも防具でも付与効果に違いは無い。
例えば、基本ダメージ+や、HP自動回復、毒性防御力、刀ダメージ+など。
防具でも、特定の武器ダメージがあがる能力が付与されることがある。
持ち物一覧

また装備は、レア度1(よくある)からレア度7(別世界級)までランクがある。レア度が高いほど付与される効果の合計値が高い。
同じランクでも付与能力が違うので、自分が必要と思う能力が付与される装備を探していくことになる。

武器は一癖も二癖もあるものが揃っている。
近距離武器では、最初から持っている斧、ワープして切り付ける刀、スパイク棒、透明になるエメラルドダガーの4種類だ。
遠距離攻撃は、一度当てれば相手を死ぬまで燃やし続ける火炎放射器、弾を撃つロケットランチャー、放物線状に投げて爆発する手りゅう弾、魔法を撃てるアイスロッドの4種類。

スタートして持っている武器は斧。
防具はレア度1の体防具と盾を持っている。付与される効果はランダムだ。

序盤の目的は2つになる。
1つは体力回復できるようにすること。キル時HP回復や自動HP回復のスキルが付与されている装備を手に入れることだ。
もう1つは、遠距離武器の装備を手に入れること。近距離武器だけでは限界がある。

このゲームは、敵に囲まれないようにすることが重要だ。
背中に敵がいない状態で戦えば、死ぬことはほとんど無くなる。
敵の総攻撃

とにかく、1匹ずつ丁寧に各個撃破に励むこと。そのためには遠距離武器を整えるのだ。

序盤の目的が達成できれば、後は装備を整えていけばよい。
ある程度までは自動HP回復が重要になるが、レア度4以上が揃う頃には大抵HP回復は問題なくなっている。
全防御+の能力が高い装備を見つけられるか。これが重要になる。

装備は宝箱から見つけられる他に、ダンジョン内に閉じ込められている商人から買うことが出来る。
商人

装備を探して進むのがワクワクして、もうちょっとやってみようと時間を使ってしまうのだ。

そして3つ目の特徴、事故率の高さだ。
敵の種類はそんなに多くないし、中盤からは装備が安定して死ぬ気がしなくなってくる。それでも、事故ると死ぬのだ。

中盤になって装備が整うと、体力回復基盤ができて、そんなにダメージを気にしなくて良くなる。
正直、死ぬイメージが湧かないくらい順調に進む。

だが、一瞬のミスで死ぬことがある。

例えば刀。ワープして切り付けるので、連打すれば敵の横へ次々と瞬間移動してダメージを与える。
この独特の爽快感はやってみないとわからないだろう。
だが、20階過ぎたあたりから、敵が集中しているところに突っ込んでしまい、麻痺を食らって集中砲火を受けるようなことがある。一瞬で死亡、だ。

例えば虫。蛾のような敵がいるのだが、これが事故率が高い。
遠くからカメレオンの舌のようなものを伸ばして、主人公を近くに絡めとる。盾で防げば何もないのだが、一瞬の油断で絡めとられる、逃げようとする、また絡めとられる、とやっているうちに死亡、だ。
虫に捕まる

例えば、ロケットランチャーや手りゅう弾。
調子に乗って使っていたら、爆風でいつの間にかダメージを食らって、気付いたら死亡、だ。

こういった事故を如何に起こさないように、しかし速やかに進むか。
これがこのゲームの醍醐味だろう。

コスパ

僕は15時間以上遊んでいる。
ちなみに最高でRoom60まで進んだ。

未だに気分転換に起動することがあり、なかなか飽きさせてくれない。
自信を持ってコスパ良しと言える。おすすめだ。

感想

雰囲気が特殊なので、これも万人受けしないと思う。
だが、本当におすすめできるインディーズソフトだ。インディーズの良さが感じられるゲーム。
ぜひ、売れて欲しいと思う。

序盤は、手に入れた装備でどうやって安定するように整えるか。
中盤は、どうやって事故率を下げるようにしていくか。

手に入れた武器の強さによって、中盤までは戦い方を変えられる。
それだけ武器の種類が多い上に武器の癖が強い。

ネット上での意見を見ていると、僕の思っている武器の使い勝手と違う意見が結構ある。
それだけ、人によって武器の使い勝手が違うのだろう。

僕の意見としては、
序盤は刀が一番早く進められるのでお勧め。
Room20前くらいからは刀は使わない方がよい。遠距離武器を中心にする。
以降は火炎放射器は必須、アイスロッドを併用するのが最高、と思っている。
アイスロッドでの攻撃

人気があるっぽいロケットランチャーでも良いのだが、ロケットランチャーは事故を起こす可能性が高い。
それを考えると普段使いはアイスロッド、アイスロッドで対応できない場合はロケットランチャーと使い分けている。
あとは、下の方に敵が溜まっている時にどう対処するか、それがポイントになってくる。

こんな感じでRoom60まで進められた。

これだけ楽しめるゲームが1000円以下。
頻繁にセールになっているので、安い時にでもぜひ試してみて欲しい。