【評価感想】刑事J.B.ハロルドの事件簿 マンハッタン・レクイエム
こんにちは。蓮根です。
今回は刑事J.B.ハロルドの事件簿 マンハッタン・レクイエムだ。
このゲームは刑事J.B.ハロルドシリーズの第2作。第1作目はマーダー・クラブね。
僕のイメージだけど、J.B.ハロルドシリーズと言ったらマンハッタン・レクイエム。それくらい、有名作品だと思っている。
みりんちゃんもこの歴史的名作をやってみるかな、いや、やった方がいい!と思って聞いてみたら、「えー、前と同じでしょ?何が違うの?これは蓮根さんに譲りますー」と素っ気ない。
これとマーダー・クラブが同じと言ったらマナカナはどうなる、同一人物になってしまう。ファミスタを毎作買っていた友達に謝れ!
そんなわけで、今回も僕がやることになった。
前作は面白かったし、楽しみだ。
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)
内容
俺はJ.B.ハロルド。リバティタウンで刑事をしている。
そんな俺のところに、サラ・シールズから手紙が来た。サラ・シールズ。マーダー・クラブ事件の関係者の1人、陰のある美女だ。
その数日後、マンハッタンでサラ・シールズが自殺したと連絡が入る。
なぜ、手紙を送った数日後に自殺を?
この自殺には裏がある。俺はサラ・シールズからの手紙を胸にマンハッタンへと向かった。
・・・
って感じで物語は始まる。
さすが、J.B.ハロルド。ゲーム界のフィリップ・マーロウ。導入の時点で既にカッコいい。
ゲームの進め方は、前作とほとんど同じだ。
「移動」コマンドでマンハッタンの各所を移動して事件関係者に会う。
そして、「聞く」コマンドで事件について情報を探っていくのだ。
新しい情報を得れば、そのことについて聞けるようになる。また、新しい関係者が判明して行ける場所が増えていく。
そうやって、事件を解明していくのだ。
詳しいことはマーダー・クラブのレポートを見て欲しい。
前作と違う点は、まず1つ目として容疑者への行動。
前作では逮捕して署に留置できたんだけど、今作ではその場所で追い込むような聞き方をするようになった。
前作の方が、容疑者がわかりやすくて良かった。
2つ目は、コマンドが増えたこと。
前作は「関係者の事を聞く」「その他の事を聞く」だったのが、今作では「サラについて聞く」「関係者について聞く」「情報について聞く」「手掛の品を見せる」となっている。
手掛かりを明確にしたのが工夫なんだろうけど、前作くらいシンプルな方が良かった。
前作の方が良かったなあ。
ゲームバランス
前作に比べて、行ける場所も多く、関係者も多い。
そして内容に書いたとおり、コマンドも多くなってる。
聞ける内容が多すぎて、なかなか正解に当たらない。ストーリーのボリュームを増やそうという意図はわかるけど、正解のコマンド探しが思い通り見つかることが稀になってしまって総当たりで試すしかなくなった。
バランスは前作の方が良かった。
コスパ
クリアまで5時間程度。
時間は変わらないけど、作業感が強くなってしまった。
楽しさが落ちたので、前作よりコスパ悪いと思う。
感想
まず、前回も書いたけど、コマンド選択式アドベンチャーゲームの楽しさは、自分で思ったコマンドがうまくハマって、ストーリーを進めていると感じるところ。
これが第1だと思っている。
そのうえでプレイしやすいとかあるだろう。でも、いつの時代でも面白さの本質は変わらないと思っている。
昔のゲームだろうと、今のゲームだろうと変わらない。
ストーリーの分岐があろうと、並列世界を移動できようと変わらないのだ。
さて、前作を高く評価したのはストーリーが破綻しておらず、ハマることが結構あったから。ミステリーを自分で解いている気分を味わえるから良かったのだ。
それに比べると、今作はほとんどハマらない。コマンドや選択肢が多すぎて、「こいつに聞けば話が進む?」と思っても話を聞く順番があったりしてうまく進まない。結局、全員に会って、全部のコマンドを選ぶことになる。
これでは楽しくないのだ。
あと、ストーリーも今回はちょっと納得がいかない。
詳しいことは書かないが、複数の殺人事件のうち1つはきちんと説明できていないのだ。
雰囲気はとても良く、ハードボイルドミステリーのアドベンチャーとしてはお手本のような味わいがあると思う。
J.B.ハロルドシリーズはまだ続き、人物は続編でも関連がある(はず)。前作との比較としてはお薦めできないけど、シリーズの通過点としてやるのはありだろう。
シリーズすべてが名作なんてあまり無いんですよ。
あのスーパーマリオでさえ、2はイマイチだったんだから。
おすすめ対象の人
J.B.ハロルドシリーズを全部やってみようと思う人