【評価感想】バルブ・ボーイ

こんにちは。蓮根です。

今回はバルブ・ボーイ。
日本では作られないであろう、異色のホラーアドベンチャーゲームだ。

最大限に褒めてみると、ホラーテイストの冒険・ファンタジーで、家族愛をテーマにした作品。
しかも、言葉無しに、全て絵やアイコンで表現している、斬新なゲームだ!

僕の好みで無かったので良い評価はつけないけど、好きな人は好き・・・かも。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

D評価
 

内容
頭が電球の少年が主人公。同じく電球のおじいさん(?)、ちょっとワイルドな犬との3人家族だ。
2人と1匹でテレビを見ている、家族団らんのシーンから物語は始まる。

何気ない家庭に、不可思議な物体が家に入り込んでしまう。モンスターが占領した家を主人公が冒険する!
モンスターを退治して、平和な家を取り戻すのだ!

知っているかのように書いてみたけど、ストーリーは全部絵で表現されるので想像だ。
たぶん、上に書いた感じであっているとは思う。

物語は居間から始まり、ベットルームに移動する。
ベットルームで起き出して部屋を移動しようとするが、モンスターが邪魔をする。モンスターを上手く除いてドアまでたどり着くのが最初の関門だ。

ゲームは、大抵次の部屋に行くことが目的になっている。
その部屋から出ようとすると邪魔するモンスターがいるので、何とかして次の部屋に行けば場面が変わる。

操作はスティックで移動。何か操作できる場所はポイントが付くので、ボタンを押せば操作できる。
最初は時間に急かされることもない。決まった順にポイントをクリックするとストーリーが進むようになっている。

言葉は一切なく、アイコンや絵だけで表現される。これはとてもうまく出来ている。
何の説明もないけど、何をすればいいか困る箇所はなかった。

このゲームはアドベンチャーゲームらしく、アイテムがある。
アイテムを利用するときは、LRで選択してAボタンを押すだけ。利用するアイテムが正しければストーリーが進むし、間違っていた場合は利用できないことが表示されるだけ。
アイテムは部屋を跨いで持ち越すことは無くて、その部屋で完結する。

訳わからない世界観で、何をすればいいかは流れで想像するしかない。モンスターの倒し方なんて知らないでしょ?
それでも絵を見て、こんな感じ?と思うと意外にその通り進むのは大したものだ。

例えば、ベットルームから出ようとすると、ドアにクモ(っぽいモンスター)がいて主人公はブルブル震えて怖がる。
クモをクリックすると、吹き出しで3匹の虫の絵が出てくるのだ。
引き出しの中などを探すと、吹き出しに出てくる虫がいる。見つけた虫をクモに使うと、クモが虫を次々と食べてしまう。
そして、クモが3匹目を食べた時には、食べすぎでクモが破裂してしまい、ドアを開けることができる、という感じ。

話はベットルームから次の部屋、台所、トイレ、といった感じで家の中を進んでいく。
最初は虫程度が相手だったけど、だんだんとガチのモンスターが相手になり、失敗するとモンスターに殺されてゲームオーバーになる。

でも、死んでもすぐにその場から開始できるのでストレス無くゲームできる。
ちなみにセーブは自動セーブ。1ステージの1つのアクションをクリアしたタイミングでセーブされるので、ステージの最初から同じ手順を繰り返さないと、というのもほとんど無い。

中盤以降は少しばかりアクション要素もあり、モンスターの攻撃を避けてから決まったポイントを押す、なんてのも出てくる。

さて、このゲームはホラーアドベンチャーゲーム。
過去に僕がスイッチでやったのだと、返校と同じジャンルだ。

返校は台湾のホラーで、出てくるのは日本の幽霊に近い。
しっかりしたストーリーを楽しむゲームで、ホラーも生死感を問うような怖さだ。

それに対してこのゲームは、ストーリーを楽しむというよりも部屋をクリアする謎解きを楽しむのがメインだ。
物の怪や虫などが相手で、純粋な恐怖感や気持ち悪さを出そうとしていると思う。

終始緑掛かった画面で、死ぬときは頭がつぶされたり首が飛んだり。

主人公達のキャラも電球という変わった設定なので、頭だけ外して移動したりするのは良いとして、お世辞にもカワイイとは言えず、主人公自体が狂っているようなキャラクターだ。

この設定でそそられる人以外はあまりお薦めはしない。
けど、この設定を聞いて、面白そう、大好物、という人こそが遊ぶべきだと思う。

コスパ

999円のゲームで、クリアまでたぶん2~3時間。
アドベンチャーゲームはプレイ時間が短くなりがちなので時間で測れないとは言え、コスパはちょっと悪い。
興味がある人は、セールで割引している時が狙い目かな。

感想

まずは、個人的な好みの問題だけど、このゲームのように気持ち悪さで押してくるホラーは好きでない。
僕はホラーは得意でないし、返校の方が怖かった。でも、まだ返校のような雰囲気の方が怖いもの見たさで楽しめた。

更に世界観が人間の世界で無いので何でもありというのも、あまり乗り切れない理由だ。
さっきも書いた通り、主人公たちも狂っているような描写なので、やっていてポジティブな気持ちになれなかった。
クリアしても、やっと終わったという気分で喜びが無い感じ。
モンスター倒したから何?そもそも何でモンスターが来たのか分からないし、って。
返校との比較ばかりで申し訳ないが、返校はストーリーが理解できた喜びと達成感がちゃんとあった。

このゲームは謎解きは出来がいいと思う。
謎解きの難易度は低いけど、不条理さというか理不尽な謎解きが無くて良く出来ている。

でも僕は、アドベンチャーゲームはストーリーが命だと思っている。
せっかく謎解きの見せ方や操作感はいいんだから、これでストーリーに納得感があれば評価は全然違っただろう。

もっと違う部分、つまりストーリーの出来よりも、ホラーの表現や謎解きのスムーズさを重視する人の方が楽しめると思う。

こんな人におすすめ

ホラー好きかつ謎解き好きで、ストーリーは重視しないタイプの人

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