【評価・感想】ヴァルシリア・アーク

こんにちは。蓮根です。
今回はヴァルシリア・アーク。

学園経営RPG、との触れ込みで気になったゲームです。自分が闘うんじゃなくて、生徒を育ててパーティーを組ませてダンジョンに行かせる、とか面白そう!と購入です。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

D評価
頑張って楽しみましたが、もう一度やるかというと。。生徒に愛着を持てなかったらダメなゲームです。

内容

5つの王国がある、ファンタジーの世界が舞台です。どの国にも属さない学園の学園長に就任するところからストーリーはスタートします。
5つの王国という時点で想像できるけど、全部の国が仲良くて手を取り合って平和なんてことはありません。なので、どの国にも属さない学園というのは、この世界ではすごく重要な地位を占めているということです。

ゲームは学園内のフェーズと、冒険のフェーズの2つから成ります。

学園内のフェーズで出来ることは大きく3つ。

1つは生徒の管理ですね。入学希望者を入学させたり卒業生を決める、生徒のスキルツリーを選んだり、ランクアップさせて転職させたり、といったことが出来ます。

普通のRPGのキャラクター管理と同じイメージですが、違うのは入学と卒業があるということ。

卒業というのがこのゲームのポイントの1つです。
半年に最低1人は卒業させなければいけません。卒業させた人数やレベルによって、学園の名声が上がりお金が貰えるというシステムです。

名声を上げて学園自体のレベルを上げると、使える施設が増えたりとメリットがあるので良い生徒を沢山卒業させたいんだけど、そうするとパーティーが弱くなっちゃうというのが悩みどころ。

2つ目はパーティ管理です。

パーティは最大4人の生徒を組ませることができます。例えば生徒が12人居たら、3つのパーティを組めることになります。そしてパーティごとにミッションを担当させられます。
このミッション、2種類あって、1つは自分で操作してクリアするもの。このタイプのミッションは、同時に1つしか選べません。もう1つは、パーティが長期間掛けて自動でチャレンジしてくれるもの。これはその期間学園から居なくなるし、もらえる報酬も少な目。メインパーティ以外はこっちをやらせることになります。

3つ目は学園の整備。
学園には教室とか研究室のような施設を配置することが出来ます。施設ごとに効果が決まっていて、冒険中のHPが上がったりとか貰える経験値が増えたりとか。

それ以外にも装備のクラフトとかもあります。

学園内のフェーズは生徒の管理が中心で、学園の整備は学園自体のレベルが上がった時にちょっと手を入れるという程度で十分でした。そういった意味での学園経営色は薄いです。
ただ、半年に1人卒業させないといけないというルールがある上に、今期はこの職業の生徒を卒業させるとボーナスといったこともあるので、誰を卒業させるかを考えながらパーティを編成することが楽しみでした。

選べるミッションはストーリーの進め具合によって変わってきます。もちろん、特定のミッションを進めるとストーリーが進んだり、転職できる職業が増えたり、というものもあります。
このミッション、各国から依頼されるものもあり、どの国のミッションを対応するかによって結末が変わる、らしいです。1回しかクリアしていないので、どの程度変わるかはわかりません。

さて、ミッションを選択して時間を進めると、冒険の時間です。
4人パーティですが、そのうち1人を操作して、残りの3人は自動で動きます。自動といっても、大抵はついてきて、敵がいたらそっちに行くくらいの感じ。

アクション難易度は低くて、操作する人を切り替えたり、必殺技を使ったりという操作ができるくらいなのですが、そこまで気を使わなくても何となく対応できました。どちらかというと、1人だけで特攻して死んでたというケースをちゃんとケアしてあげることの方が重要です。

ストーリーは、序盤は学園長を引き受けて、教員を探したり、と気軽な感じなんですが、中盤からきな臭かったり、切迫した話だったりになってきます。あまり生徒巻き込まない方がいいんじゃないかな、とか思ったり。キーになるミッションはすぐわかるので、不親切なところは無いです。

バランスはちょっと微妙。

上級職の最高レベルの生徒でも結構簡単に作れます。スキルツリーもそんなに選択肢は無いので悩むことはありません。それよりも、強い武器を早く手に入るかどうかに左右されそう。どの武器を入手できるかはランダムなのですが、強い武器は強さが段違い。なので、早い段階で強い武器を手に入れるとだいぶ戦闘が楽でした。
武器とかアクセサリーの強化も出来ることは出来るのですが、終盤に手に入る装備の能力値に比べると強化で強くなる数値が微妙過ぎてやる気がおきませんでした。

そして、ミッションもやりたいレベルのミッションが無いことがあるのもイマイチかな。育てたい生徒のレベルに合ったミッションが出ていなかったりすると、強い生徒をパーティに入れてとかやらないといけないのが面倒でした。

RPGの出来の良さとか面白さってだけではそこまで推せない、楽しみ方を探さないといけないゲームだとは思います。

コスパ

クリアまで25時間程度。結構遊んでいたみたいです。
値段は1500円。楽しめるならボリュームはまあまあですね。

感想

学園経営ものとしても、RPGの出来としても、ストーリーも、どれも足りないと思います。

それでも「まあまあ楽しめた」と思うのは、生徒に思い入れを持って遊んだから。これに尽きます。

生徒のグラフィックが、髪型とか目とかがランダムで組み合わさって生成されていると思うのですが、全然可愛くないのがいる反面、たまにバッチリな奴が居るんですよ。能力も高くて見た目も良いと、ちょっと頑張るかって気になるんです。

そういう推せる子をきちんと年次のバランスを考えて入学させて、可愛くない子は素早く卒業させつつ、可愛い子は上級職の最大レベルまで上げてメインパーティはお気に入りだけで占めて、ちゃんと卒業タイミングも考えてあげる。そういうゲームです。

効率を求めるならそんなプレイスタイルはお話にならないのですが、同時に何も楽しくないと思います。他のゲームを探した方がいいんじゃないかな。RPGとしてはバランス悪いし。

こんな人におすすめ
・「推しの生徒を作る」という言葉に心躍る人

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