【評価・感想】アンエピック

こんにちは。蓮根です。

今回はアンエピック。

始めてみてすぐに、これは!って思ったゲームをプレイ日記にしているんだけど、これもチュートリアルが終わった時点でプレイ日記書こうと思ったゲーム。
雰囲気といい、出来ることの多さといい、最初から圧倒してきます。途中、少し飽きた時もあったけど、最後まで楽しくプレイ出来ました。

ちなみにエピックって叙事詩って意味で使っているんだろうから、英雄じゃない人の物語みたいな意味なんだろうね。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

A評価
これが1000円は凄い。人は選びそうだけど、僕は自信を持ってお薦めできます。

内容

広いマップの城内を、色々なアイテムや武器、魔法を駆使しながら冒険するアクションロールプレイングゲーム。
タイプとしてはHOLLOW KNIGHTとかと同じだけど、HOLLOW KNIGHTと比べたらアクション要素は低め、アイテム収集や利用とか成長の要素強めって感じだ。

ストーリーは主人公のダニエルが友達とテーブルトークRPGをプレイしているところから始まる。

途中でトイレに行くと、突然知らないところに。異世界に迷い込んでしまう。
ゲーマーのダニエルはすぐにRPGの世界に入ってしまったと納得する、というところから冒険開始だ。最初の持ち物はジッポライターのみ。

すぐに魔王の部下に体を乗っ取られそうになるけどダニエルには信仰心が無いので、乗っ取り失敗。
この魔王の部下はダニエルの体内に入ってしまい、ダニエルが死ねば体を乗っ取れる、ということで案内役みたいになる。こいつとは長い付き合いになるんだぜ。

操作は、Xで攻撃、Aでジャンプ、Bでアクション、Yでマップ表示だ。
それ以外に魔法とかアイテムとかをショートカット登録して、瞬時に利用できる。ショートカットはL+ABXYボタン、R+ABXYボタン、L+R+ABXYボタンの合計12個を登録できる。

このショートカット操作が非常に良い。12個登録できるのも素晴らしい。
このゲームは魔法とか飲み薬とかアイテムとかを頻繁に使うんだけど、メニューから操作、なんて敵と戦っている最中に出来ない。
そこで、よく使うものは全部ショートカットに登録しておく。ボス戦の前なんかは回復の薬なんかにショートカットを入れ替えたり考える楽しみがある。操作については文句なしだ。

さて、ダニエルは異世界に迷い込んだのは自分の空想なのか、とか色々考えるけど、元の世界に戻るというつもりで冒険をしていく。
このダニエル、ずる賢いというか、世渡り上手というか。魔王の部下は勝手にゼラトゥルという名前を付けて手のひらで転がしまくる。出会う精霊も適当に騙して進む進む。
ゼラトゥルは主人公と意識共有しているだけで外に発信できないから、主人公の悪行を見て呆れたり悔しがったりするだけだ。

この一風変わった主人公は、間違いなくこのゲームの魅力の1つ。
ゲームや映画のネタで、異世界の住人を騙しまくる会話シーンはなかなかの爽快っぷり。ただ、悪い奴かというと、モンスター相手でも正しいことをしようとしたり。

ちょっとひねくれているだけで、とても魅力的な主人公だ。

さっき書いたけど、昔のゲームや映画のネタは満載だ。
僕がちょっと分かっただけでも、スターウォーズやスタートレック、ロード・オブ・ザ・リング、昔のコナミのゲームのネタなんかを楽しめた。

ゲームはエリアごとに区切られていて、1つのエリアをクリアすると次のエリアに行く鍵が手に入る、というスタイル。
エリアには精霊が居て、精霊に頼まれたおつかいをクリアすれば新しい種類の魔法を教えて貰える。魔法の種類は、炎の魔法、氷の魔法、精神魔法とかって感じ。

エリアは結構広くて、1エリアクリアするだけでも数時間は掛かる。マップは最初は灯りがついていないので、松明に灯りをともしながら進むのだ。

雑魚敵でもちゃんと対応しないと厳しかったり。例えば蛇は毒を持っているうえに攻撃距離が長いので、剣だとうまく攻撃しないと反撃を喰らう。そこで蛇相手には槍で遠くから攻撃するのが有効になる。

エリアの最後はもちろんボス。

アクション性を問われるというよりも、ちゃんと弱点を見極めて倒す、という感じだ。
終盤のボスは歯ごたえあって、準備しないと勝てないくらいだ。

アクション性はそんなに高くない、と思う。
結構動きはもっさい感じで、しゃきしゃきと動いて敵の攻撃を素早く避ける、というゲームじゃない。
それよりも、沢山ある選択肢から今の状況に良いものを考えて進む、というゲーム。

選択肢と言ったけど、このゲームは装備だけでもスゴイ選択肢がある。
武器だったら、長剣、短剣、槍、鈍器、斧、弓。それに杖とワンドもある。

更に魔法も数種類。例えば火炎魔法を覚えたら、火炎魔法LV1の魔法、LV2の魔法、というように沢山種類がある。

他にもスクロール。使ったらなくなる魔法の巻物だ。
飲み薬はレシピを手に入れれば、素材を集めて自分で調合出来る。しかも、飲み薬を作るには瓶が必要で、飲み終わった瓶は次の調合に再利用するという凝り様。

それにペット。
ペットを連れて歩けて、ペットは色々な能力で敵を攻撃してくれる。カエルや氷の精霊、ドラゴンの赤ちゃん、なぜかドクタースランプのがっちゃんまでペットとして登場する。

こういったアイテムや魔法、ペットすべてをショートカットで登録して、必要な時に装備を変えたり、魔法を使ったり、ペットを呼び出したり。

武器や魔法は、自分が強くならないと使えない。RPGみたいにレベルがある。

レベルが上がるとスキルポイントが貰えるので、それを好きなスキルに割り振る。
割り振る先が沢山あるので、どれのレベルを上げればいいか本当に悩む。

装備を整えたり、自分のキャラクターをどう育てるかというのも、このゲームの大きな魅力だと思う。
ボスによって効く武器が違うので、ボスが倒せないという時には何が効くかを考えてスキルを一気に割り振ったり。苦労するけど試行錯誤する楽しみがある。

城はただ広い中を歩き回るだけじゃなくて、色々のクエストが用意されている。
エリアごとにいる精霊のおつかいもクエストだけど、もっと小さないクエストも沢山。例えば子供のお願いやモンスターの困りごと、幽霊からのクエストなんてのもある。

探索も隠し部屋やチャレンジ要素なんてのもあって、盛りだくさん。

ファンタジーの世界でも、生身の人間が冒険したらこうだよっていうのが全面に出ていて、ちょっと癖が強いゲーム。
主人公のキャラも、ストーリーも、肝心なゲーム性もどれも楽しめる、お薦めゲームです。

コスパ

クリアまで30時間程度。
最後まで楽しくプレイできたし、コスパ良好。

感想

癖は強いゲームだと思うけど、僕は好みでした。

アクションに癖があると思っていて、ジャンプも高くジャンプできない、移動も早くない、武器を振れば次の動作までに少し間がある。
キャンセル昇竜拳みたいな華麗な動きはできません。

生身の人間が、というゲームデザインだと思うので、そこを楽しめない人は止めた方がいいと思います。武器を持ち帰る時も、鎧を変える時も、もたもたしますよ。

それを面白そう、と思える人には本当にお薦めできます。
魔法を使うには素材が必要、飲み薬を調合するには鍋の所に行かないとダメ、沼地を歩けばヒルが体に取り付いて血を吸ってくる。
そんなリアルさが楽しめる。

僕はそこまでリアルさが好き、という訳ではないんだけど、内容に書いたような主人公の面白さとか、探索の楽しさ、操作の快適さと色々なアイテムの使い分け、それに敵をどうやって倒すか、そのためにどうやってレベルアップさせるかというような部分が最後まで楽しめた。

ストーリーは、プレイしている途中はどうやったら現実世界に帰れるんだ?と思っていたけど、終盤になってからの伏線がちゃんと回収される具合は感心した。
最後までプレイしないとわかりにくいと思うけど、ストーリーも良かった。

難点を言うと、画面が暗いってことくらいかな。
携帯モードで遊ぼうとすると画面小さいし暗いなあと思って、ずっとテレビに繋いで遊んだ。

ズーム機能で主人公の近くを表示するモードと、画面全体を表示するモードはあるんだけど、画面全体見たい派だったのでね。

ゲーム性も良くてボリュームも十分。
少しリアルな設定を楽しめる人にプレイしてもらいたいゲームです。

こんな人におすすめ

・魔法使うのに素材必要とか、ダメージ喰らうと鎧が少しずつ壊れるのを面倒と思わない人
・敵の弱点を考えるのを楽しいと思う人

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