【評価感想】The Room(ザ・ルーム)
こんにちは。蓮根です。
今回はザ・ルーム。
発売元はTeam17。OverCookedを作った会社だ。
OverCookedの楽しいアクションとは全然違う雰囲気だし、ちょっと迷ったけど気になったので購入。
いわゆる脱出ゲームは遊んだ記憶が無くて、脱出ゲーム初心者の感想と思ってください。
評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)
出来は良いと思うけど、好みの問題で可もなく、不可もなく。
内容
開始時点でゲームの目的は分からないままスタート。
とにかく謎を解けばいいのかな、という軽い気持ちで始める。
操作はTVモードやテーブルモードではスティックを使って、携帯モードではタッチで操作する。
僕は携帯モードでやったけど、スワイプで視点切り替え、タッチで物に触れたり。すごく直感的に操作できるので、何も違和感なく遊べた。
最初はチュートリアルステージから始まる。
部屋の真ん中に箱がある。
チュートリアルは丁寧に説明してくれるけど、基本的には何をすればいいか説明がなくて、手紙に書いてある抽象的なことから推測したり、アイテムを使えそうな場所を探したり。
例えば、箱をあちこち見ているとボタンがある。ボタンを押してみると箱が変形してアイテムが出てくるので、今度はそのアイテムを使える所を探す、って感じだ。
後半になると、ボタンを押すとどこかが変化しているので、そこからボタンを押した時に起こることを推測して、という具合に、謎も複雑になっていく。
ゲーム自体は、最初にある箱をどんどん開けていく感じ。
謎を解いていくと、箱の蓋が空いたり、色々と出てきたりで、元の形が想像できないくらいに広がっていく。
フリーザ様の第1形態から最終形態くらい、物理法則を無視していそうな変形を遂げる。
ある一定のタイミングでチャプターが分かれていて、箱の中身を出したり、箱の形が大きな変化をする時にチャプタークリア、となる。
一応、謎を解いていくと手紙が幾つも見つかって、手紙に書かれたストーリーが進んでいく。
この手紙のストーリーが難しくて、本当に個人的な感想だけど、スティーブン・キングのダークタワーを読んでいた時のような気分。
謎自体は、もちろん気づかないと時間が掛かることはあるけど、そんなに不条理なことはなくて、試行錯誤すればいつかは分かるぐらい。
画面も非常に綺麗で、見つかったアイテムがなんなのかわからない、なんてことは一度も無い。鍵穴を見て、この鍵がハマりそうってちゃんとわかる。
ただ、後半になるに従って、持っているアイテムが無くなったりすると、次どこを探せばいいんだ?と悩むことが増えてくる。
このゲームには回数無制限のヒント機能があって、次にやることのヒントを出してくれる。
このヒント機能が、1つの状況で3から4くらいのヒントが用意されていて、とても分かりやすい。
一定時間経つと次のヒントがオープンされる。
最初は「数字にヒントが」というような方針だけしか出てこない。
数字をどうすればいいんだよ!と探すことになるけど、しばらくしてからヒントを見ると、「ダイアルを回転して合わせろ」といった表示になる。
更にしばらく経つと「数字はここに書いてある」というように、答えまで出てくる。
後半は結構ヒントのお世話になったけど、ヒントが優秀でプレイしやすかった。
最後までストーリーは理解できず、何が起きているかは分からなかったけど、最後は無事脱出。
純粋にその場にあるものに気付いて、謎を解いていく、ということを楽しむゲームだと思う。
コスパ
999円でクリアまで5時間くらい。
アドベンチャーゲームと捉えれば普通かな。
感想
ぐりぐりと箱を回してみて、違和感のあるところを拡大して触ってみたら壁面部分がスライドしてアイテムが隠されているなんてのは、このグラフィックの綺麗さがあってこそ。
何の説明もなく、しかも違和感もなく、そんな遊び方が出来るのは凄いと思う。
さっきも書いた通り、ヒント機能も優秀。ヒントを見れば詰まることはないんじゃないかな。
謎自体も無茶ものは無くて、きちんと細かく見ていけばだいたい解る。
このゲームの重要なアイテムで接眼レンズがあって、接眼レンズを通して見ると見えなかったものが浮かび上がってくることがある。これが雰囲気がとても良くて好きだった。
ただ、本当に好みの問題なんだけど、アドベンチャーゲームで人とかが全く出てこないで、無機物だけを相手にしているのって、テンションが上がってこない。
1つの場所で箱を相手に、鍵が隠されていないか、とかずっと探し回るのは盛り上がりに欠けてしまう。
あと、せっかく手紙のストーリーがあるんだから、もう少し分かりやすいのじゃダメなのかな。
進めていって、なるほど!と納得できて、この箱の意味もわかる、とかだったら、もっと箱を開ける目的意識が持てた。
個人的に、脱出ゲームが向かないということだと思う。
脱出ゲーム好きな人にはお薦めしますよ。
こんな人におすすめ
・脱出ゲーム好きな人
・難解なストーリーが好物な人