【評価・感想】アナーキュート

こんにちは。蓮根です。

今回はアナーキュート。

かわいい動物たちが暴動を起こして、世界各地の都市で悪い奴らに立ち向かっていくというゲーム。
ところで気になったのはタイトル。暴動って英語でRiotだよね?ANARって何?って調べてみたら、カタルーニャ語で「行く」という意味らしい。
かわいいのが行く!みたいな意味かな、だとしたらこのゲームっぽいですね。
もしくは、anarchyの略でANARでしょうか。これだと無秩序でカワイイ奴ら、みたいな意味?これもよさそうです。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

C評価

B評価を付けるかとても悩みましたが、他ゲームとの比較でCにしました。
が、それくらいには気に入っています。

内容

悪い奴らが世界中の都市を制圧した世界。こんな奴がのさばっています。くやしい。

かわいい動物たちが暴動を起こして、都市を解放していきます。
最初に解放する都市は東京。次がフランス。実在の場所をちゃんと再現しているわけでは無いですが、ランドマークは見て分かるので、ちょっと楽しいです。フランスのシャンゼリゼ通りっぽいところとか、いい感じでした。

1つの都市が幾つかのステージから構成されていて、都市の最後はボスがいる、ボスを倒せばその都市を解放できる、という流れ。

ステージは上の方から見たアクションゲームになっています。
動かすのは群衆。沢山仲間が居て、どの1匹というのでなくて全員を動かすのです。壁に阻まれてはぐれちゃう子も出てくるけど、うまいこと戻ってきてくれます。上手く出来てる!

操作はRスティックで視点移動、Lスティックで群衆の移動。
Bボタンで敵を殴る、Aボタンでインパクトという技を使う、Yボタンでダッシュ。それにXボタンでビルを破壊したりとか。ZRで持っているものを投げて、ZLで爆発物をセット。

書いてみたら、思った以上に操作ありますね。
最初は操作に戸惑いましたが、慣れてくると大丈夫。よく使うのは、ダッシュと殴る、それに投げる。そして囲まれた時はインパクト!って感じです。

ステージ毎に目的が違っていて、だいたいはエリアの解放。あとは特定施設の破壊とかになります。

基本的には難しいことなくて、地図が表示されているのでマークのついているところに行けばOK。エリア解放なら、そこに行って守っている敵を倒せばフラッグが上がってエリア解放になります。

さて、このゲームの面白いところは操作するのが群衆だということ。敵と闘うのも群衆。移動も、どいつを操作するというのでなく、なんとなく全体的に操作できます。
暴動ではもちろん数が力。このゲームは、それがしっかりと表現されています。

たとえば、戦闘。警官とのもみ合いでも、群衆が大きければ警官を取り囲んで一瞬で倒していきます。

そして群衆の人数によって技が使えます。例えばさっき名前がでてきたインパクトという、周りの敵を吹き飛ばす技は10人以上で無いと使えない。そして、例えば40人になると使えるハカイビルは、ビルをバラバラに壊します。人数が多いと暴動でやることも派手になる、これが楽しい。

逆に人数が減ると攻撃力も下がるし、技も使えなくなってくる。ですので、人数を減らさないことが重要になってきます。ここら辺のバランスはとてもうまく出来ています。
特に終盤はステージ最後の戦いでちゃんと人数を整えておかないと厳しいことが多く、序盤から人数を減らさないように気を付けていました。

それじゃあ人ってどうやって増えるの?というと、ステージ途中に居る人達を仲間にしたり、捕まっている人を助け出して仲間にしていきます。群衆を大きくして強くしていくのです。

群衆を大きくした時に使える技は自分で選んで増やすことができます。ステージをクリアすると手に入るコインを利用して、技を購入できます。

コイン2枚、3枚、4枚で購入できる技が4種類ずつあって、それぞれのうち1種類をセットできます。この技も人数が何人以上になったら使える、と決まっていて、自分の使いやすいようにカスタマイズできるのが楽しいところ。

増やせる技は、ダッシュやインパクト、ハカイビルの効果をパワーアップしたりといったものが並んでいます。個人的にはチームがスピードアップする技は、幾つかのステージでは必須レベルで重要に思っています。
ステージをクリア出来ない時にどの技を使うかを考えるのも楽しみ。

実際のステージ中は色々な敵や障害物、それに上手く使えば有利になる道具が沢山あります。

例えば、このレーザー砲。

レーザー砲の敵を倒して、砲台を抱えちゃえば自分たちがレーザー砲使えます。ちなみに操作はBボタン長押しで狙いをつけるモードになるので、Lスティックで狙う!弾数制限はありますが、人数が少ない時でも火力を出せるので結構重要になってきます。

人数が少なくても火力を出せるといえば、鉄球も重要です。

鉄球を持った敵を倒して奪えば、同じように鉄球を振り回して攻撃できます。Lスティックを回すようにすると遠心力で鉄球をぐるぐる回して攻撃。周囲の敵を一掃できるという優れものです。

各ステージには色々な仕掛けがありますが、見てわからないものは無いので大丈夫。ちょっと悩んだところはありますが、困ることは無かった、許容範囲内です。

急にヘリコプターで上空から撃たれても投石で倒せたり、きちんと対処できるものばかりです。

このゲームでもう1つ、好きなところはボス戦。
各都市の最後のボスですが、これがどれも曲者揃い。一風変わったのばかりです。

シンプルに殴ればいいというのは1つも無くて、ダメージを与える方法を探すタイプのボス戦。
どれも結構強め、です。相手の攻撃が厳しいのが多くて、ダメージの与え方が分かっても先に自分たちが全滅してしまってやり直しということになります。

そう、このゲームはカワイイ見た目ですが、難易度はなかなかハード。

普通のステージでも、ちゃんと人数を減らさないように注意しないと簡単に全滅します。敵が多い時はインパクトを使って敵をピヨらせて一方的に攻撃するようにする、敵のレーザーはちゃんと避ける、出来るだけ一体ずつおびき寄せて倒す。

そんな工夫が重要になります。

ステージクリアの時に、クリアタイム、チームの大きさ、倒した敵の数の評価でランクが付きます。1都市全部のステージをSUPER CUTEでクリアすると、キャラクターの服を変えられたりするみたいですが、とてもとても。無理でした。
チュートリアルをSUPER CUTEでクリアするだけで苦労しました。

あともう1つ、このゲームではただ群衆を動かしてエリアを解放する、という以外のちょっと変わったステージもあります。

例えば、最初から最後まで1人で建造物破壊するステージ。もちろん警官に見つかったらひとたまりもありません。警官の目を逃れて建造物を破壊してまわります。

例えば、ゴールまで爆弾を運んでいくというステージ。爆弾は味方の1人が乗り物で運んでいくので、爆弾を破壊されないように守りつつ、先の道を確保していかなければなりません。

群衆を操作するという変わったルールだけど、色々と趣向を凝らしていて最後まで飽きさせないゲーム。
難易度は結構高めですが、チャレンジしたい人はいかがでしょう。

コスパ

1500円で10時間以上プレイ。
コスパ十分です。

感想

何度も書いていますが、なかなかの難易度。
クリアできずに何度もやり直したステージが結構あります。ただ、やり方がわからないというステージは無かったので、純粋にアクション要素ですかね。やり方も重要なので、操作だけでは無くて、どうやって倒すかを考えるところも楽しめました。

このゲームをB評価にしなかった理由は、楽しかったんだけど爽快感が無かったなあ、と思ったから。
基本的には少人数になったら厳しいというゲームなので、人数が減ってしまうとジリ貧の場合が多いんですよ。一発逆転が難しいというか。

なので、投石でヘリコプターを倒したり、鉄球で敵を一気になぎ倒したり出来ると楽しいんですが、失敗しなかった安心感の方が強いというか。ミスしないことが大切みたいな気分になってしまっていました。

その分、ボス戦は人数関係ないボスが多かったので、結構楽しめました。
ぎりぎりで倒したりした時は、だいぶ充実感があってすっきり。普通のステージの途中もこれくらい上手くいった!という気分の連続で出来たら、気持ち的にもっと楽しめた気がします。

つくりはとてもしっかりしていて、技の多彩さや、そこら辺に落ちているものや敵の落としたものを拾って、投げたり武器として使ったりというのは本当に楽しい。良く出来ています。

気軽に楽しむというよりも、突き詰めて遊びたい人の方が向いているかもしれません。

こんな人におすすめ
・トロコン好きな人
・難しいアクションゲームでも攻略法を考えちゃう人

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