【評価感想】妖談寺

こんにちは。蓮根です。

今回は妖談寺。ケムコから発売されたローグライクゲームだ。
タイトル

最近は、マップが自動生成されると「ローグライクゲーム」と言われているように思う。
だが、そうでは無い。

昔、ローグ(ROUGE)というゲームがあった。簡単に言うと不思議のダンジョンシリーズのような、ダンジョンが自動生成され、ターン制で行動し、アイテムを駆使して地下層を目指すようなPC初期の頃のゲームだ。
このローグ、似たようなゲームが次々と出ている。基本的なルールは同じでアレンジが違うようなゲーム、それをローグライクゲームと呼ぶべきだと思っている。

ちなみにローグは画面がすべて文字で表現されていて、自分が「@」、敵はアルファベット、「%」が階段といったような感じだ。

                    ------------
                    |.....!....|
                    |..@.......|
  ##################+.........:|
  #                 |...%.H....|
  #                 ------+-----

操作もキーボード。HJKLのキーで上下左右に移動する。
viの前にこれでカーソル移動を覚えてしまっていたものだった。

何それダサいとか、見栄えが、とか思うかもしれないけど、何十年も前に不思議のダンジョンを作った人がいた、凄いことなんだぜ?

ローグライクゲームの有名なものでは、ローグの後にnethackと呼ばれるPCゲームがあり、その後はトルネコ、シレンになるのかな。今でもローグと変わらないルールのゲームが生き続けている。

ちなみに僕は、ローグからシレンまで一通りやっているシレンジャー。
その割に上手くないけど、月影村からは脱出できました。

 

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

S評価

 

内容

妖怪を動かして、地下の奥深くを目指す。

まず妖怪。妖怪は全部で21種類いる。妖怪は固有の技を4種類持っている。
それぞれの妖怪は特徴があって、体力や攻撃力もそれぞれ違うし、使える技が違う。
妖怪セレクト

例えば「カマイタチ」だ。カマイタチは、最初から使える妖怪だ。
他の妖怪は解放しないと使えるようにならない。
カマイタチの使える技は、れんげき、足切り、治癒、つむじ風の4つだ。すべて近接戦闘に使える技で、遠距離攻撃ができない。近接戦闘特化型妖怪だ。
カマイタチ能力

一方、「猫又」は特殊攻撃の技だらけだ。
呪い、火炎弾、死者蘇生、悪魔化、と技の名前を聞いただけでも普通でなさそうに思うだろう。

妖怪を選んだら、ダンジョンに潜る。自分が1回操作したら、敵が1回動く、というのが基本だ。
移動は四方向。敵に体当たりすれば攻撃する。もちろん敵も攻撃してきて、ダメージを食らえばHPが減るし、技を使えばMPが減る。
HPとMPはターンが過ぎると自動回復するので心配不要だ。

これは九尾の狐。NARUTOのと違ってかわいい。下に一反木綿と神主がいる。
九尾の狐でのゲーム画面

敵を倒すと、敵が骨になる。
敵を倒した

骨を技に利用できる妖怪もいるし、骨を食べることもできる。お腹がすくと死んでしまうのだ。

これが階段。どんどん地下に向かう。1つの階に下り階段は2つある。
階段

降りてみたら敵に囲まれている場合は、一度上がってもう1つの階段から降りることも出来る。
敵に囲まれている

妖怪によるんだけど、アイテムは基本的には5個持てる。
アイテムの種類はそんなに多くなくて、武器とか防具は一切ない。
食べ物、お酒、薬、お守りくらいだ。

お酒は一時的に強さが上がるもの。薬はHP回復やMP回復、一時的に透明化したり高速化したり。
お守りは持っていれば能力が上がるアイテムだ。シレンで言えば、腕輪のようなものだ。
闘志のお守り効果

このお守りがとても重要だ。地下を目指すと最終的にはお守り5個を持つことになるが、良いお守りが偶然転がっていれば相当楽になる。

さて、このゲームは経験値のようなものは無い。
それではどうやってレベルを上げるか。それは、各階に1匹だけいる「人魂」を倒すのだ。人魂を倒すとレベルアップできる。
人魂発見

レベルアップすると、HP、MPが増え、Pointsが1増える。このPointsを使って、技のレベルを上げられる。技は最初はレベル0で、レベル1になると使えるようになる。レベル4まで上げることができて、レベルを上げるの技の能力が上がっていくのだ。

自分だけでなく、敵の妖怪も技を使ってくる。遠距離攻撃や行動不能にする技、無敵(HPが0にならなくなる)技などもある。そういった敵をどうやって乗り越えていくか、技を駆使していくのだ。

モードは4つ。妖怪探索、妖怪ピクニック、無限のダンジョン、チュートリアルがある。
ゲームモード選択

妖怪探索と妖怪ピクニックは地下10階まで。これをクリアすると妖怪が解放されて、使える妖怪が増える。
無限のダンジョンが本番だ。幾らでも地下に潜ることができ、スコアアタックをできる。
チュートリアルは、1階だけの操作説明。少し不親切なのが難点だ。

ゲームバランス

敵の妖怪も強い技を使ってくるので、うまく敵の技を凌ぐ方法が無いと、何も出来ずに死ぬことがある。そのためだろう。難しい、と言われているようだ。
成仏画面

確かにシレンほど様々なテクニックを駆使するということは無いが、技をうまく使って進めるようにできている。
ゲームにならない程難しいということは無いし、難易度は高いけど楽しめる。

コスパ

終わりのないゲームなので、どこまでハマるかだろう。
僕は80時間くらいプレイ。

ハイスコアアタックのネットランキングがあるので、これを楽しめるかどうかだと思う。
妖怪別のランキングのほかに、総合ランキング、本日のランキング、週間ランキングがある。
ランキングは上位10人が記録される。

妖怪は強弱がはっきりしていて、妖怪別のランキングは熱い。
せめて、1妖怪だけでも1位を確保したい、と夢中になれる。
本日のランキングや週間ランキングがあるのも良い。久しぶりに立ち上げても、週間ランキング1位とっておくか、と軽い気分でプレイできる。

これで500円。
ハマればだけど、コスパ最強だと思う。

感想

さっきも書いた通り、とにかくランキングが熱い。
総合ランキングを見てもらうとわかるのだが、この妖怪の世界には天才が2人いる。
3位は8000点台なのに、2位が33000点台、1位は43000点台と桁が違う。たぶん、200階以上行っているはずだ。

もうね、50階くらいで厳しいんですよ。
階段下りれば確実に囲まれているし。猫悪魔で苦労するし。般若は絶対に死神の仮面使ってくるわ、雪女は霧化してくるわ。

そこで10000点越えは天才以外の何者でもない。
総合ランキング以外でも、この2人は各妖怪で相当なスコアを叩き出している。21妖怪中、12妖怪がこの天才2人が1位のスコアを出しているのだ(2018.7.31現在)。

総合ランキングは諦めるにしても、何とか1妖怪でも2人を追い抜きたい。
楽しい。楽しすぎる。

不満点も書いておく。不満点は2つ。

1つ目はバグが多いこと。
突然エラーで終了すること(前回途中終了したところからはやり直せた)があったり、急に死亡画面になって、ランキング登録されずに死亡扱いにさせられたり。
このゲームに夢中になっていたが、手が伸びなくなった原因はこれだ。深く潜って自分のハイスコア更新している最中にバグでスコア登録もされずに終了した時にやる気が無くなった。

2つ目はチュートリアルを用意しているのに説明が丁寧で無いこと。
自分が最初にわからなかったことを書いておくと、

  • 技は最初レベル0で使えない。Pointsを使ってスキル強化するとレベル1になって使える
  • 技のレベルを上げるのはいつでも可能。+ボタンメニューの能力から技画面をひらける
  • 隣に立ってAボタンで罠の起動/解除を変えられる。解除状態にすれば罠でダメージを受けない
  • 解除した罠の上にたって拾うと罠をアイテムとして持てる

問題点も書いたが、ぜひ売れて流行って欲しい1本だ。

シレンジャーのみなさま。あなたの実力を世界に知らしめる場がありますよ!
500円、騙されたと思ってチャレンジしてみて欲しい。

こんな人におすすめ

シレンジャーは全員集合!
天才に挑戦してみたい人
軽い気持ちでローグライクゲームを試してみたい人