【評価・感想】チャリオット 王様パック

こんにちは。蓮根です。

今回はチャリオット 王様パック。

トレーラー動画を見ると、画面は綺麗だし面白そうかなと前々から思いつつ。
公式の説明で60時間を超えるゲームプレイを、とか書いてあるからちょっと躊躇していたんだけど、とうとう購入。

評価マーク(ランク順 S/A/B/C/D/E)

D評価
遊べるけど、お薦めするかと言われるとちょっぴり微妙。
C評価にするか悩みましたが、ストレスの塊なのでD評価。

内容

アクションパズルと思いきや、死にゲーだと思っている。

亡くなった王様の亡霊が、「ワシに相応しいお墓を探すのじゃ!」って感じで騒ぐので、お姫様がカッコいいお墓を探す、というストーリー。
王様の亡霊はチャリオット(昔の戦車のことね)に憑りついている。そしてしゃべる、しゃべる。
たぶん姫は一言もしゃべらなかったんじゃないかな。男キャラだけにCVがあるってめずらしい。

姫を操作してチャリオットをロープで引っ張って、お墓を探しにいくのだ。
ゲームはステージ制。ゴールまでチャリオットを引っ張って行くと、次のステージの入り口が見つかる感じだ。

1-1から1-5で1つのエリアになっていて、各エリアの5面目にお墓がある。

お墓が見つかっても王様がお気に召さないと次のお墓を探しにいかないといけない。草が生えてるだの、暗いだの、いちいち細かいことに文句を言うので、なかなかお墓が決まらないのだ。

目に見えてお姫様と婚約者はガッカリしてる。僕もガッカリしてました。

ステージは5-5までの、全25面。結構ボリュームがある。

実際のゲームプレイは、画面はこんな感じ。横から見た画面になっている。

操作は左スティックで左右移動、それから下で踏ん張ることができる。
それにボタンでジャンプ、敵を攻撃、特殊装備を使う、が出来る。
後は、ZLでロープをチャリオットに繋ぐ。Rでロープを手繰り寄せる。ロープ操作がこのゲームの胆だ。

ZLを押すと、主人公に近い方のチャリオットのタイヤにロープが接続される。どっちのタイヤに接続するかは大きなポイントだ。

チャリオットは基本的に近くに無いとダメ。画面外にチャリオットが行ってしまうと、王様が寂しくなってしまい3秒経つとミスになる。
人だけしか通れないところと、チャリオットだけしか通れないところがあるようなコースもあるけど、基本的には画面内。画面外にチャリオットを置かないといけないのは、全25ステージでも数か所だけだと思う。

チャリオットは引っ張っていかなきゃいけない荷物というだけじゃない。坂道ではチャリオットに乗って、猛スピードで降りていくなんて使い方も出来るし、チャリオットを足場にも出来る。

ゲームの一番の基本テクニックはチャリオットを足場にするということ。
高い所にチャリオットを引き上げて、チャリオットが上がった瞬間にチャリオットを足場に更にジャンプというのが序盤から変わらない難しい箇所になる。

後半の難しい面だと、その足場が狭くなったり、足場が斜めでチャリオットが移動してしまったり、足場が滑ったり。

更に、チャリオットが空中にある状態でも足場にしてジャンプできる。これは後半で必要になるテクニックだ。

敵はルーターという敵が出てくる。最初は小さい猫みたいなのから、コウモリ、熊(?)みたいなのとか。チャリオットを落としたり、お金を取ると音がするんだけど、音に反応して巣からでてくる。

お金を盗むだけかと思っていたら、最後の熊はチャリオットのロープを外したり、ロープを繋げて引っ張っていこうとしたりする。
最後の熊はともかく、主人公を攻撃してこないし、少しお金が減るくらいなら放置したいんだけど放置しきれない、面倒なだけの存在だ。

コースの障害物は、トランポリンや鍵で開く扉、壊れる壁、主人公は通れない壁と、チャリオットが通れない壁なんてのがある。
特にトランポリンが嫌だった。
他のものはパズルとして扱えるんだけど、トランポリンでうまく上がれないので時間が掛かる、とかはただ面倒なだけ。
自分だけジャンプするんじゃないからツライんですよ。チャリオットを置いていけないので、一緒にジャンプしないといけないんだけど、チャリオットにロープを付けた状態でジャンプすると、チャリオットは高く飛ぼうとするのに、主人公が足かせになって、高く飛ばなくなっちゃう。
トランポリンで20分以上詰まった時は投げ出したくなった。

ちなみに、最終的にわかったのは、別々に飛んで、主人公が目的の足場の所に先に行ってしまい、飛んできたチャリオットを空中でロープに繋ぐのが、大半のステージでは正解です。
もし、このゲームを買うなら、これを知っているだけでストレスがだいぶ減ります。

収集要素は、ステージに3つあるドクロ。
それにアイテムの設計図がある。

ドクロはなんだろう、集めると何かあるのか全然わからなかった。実績解放だけかな?
アイテムの設計図は、持って帰るとアイテムが解放されて使えるようになる。

アイテムはステージ開始時に1つだけ選択したものを利用できる。
1回使うと何秒間利用できない、という制約があるだけで、利用回数は無制限。

オムニブーツどいうアイテムは恐ろしく便利。氷や溶岩、砂の上でも普通に歩けちゃうという、障害物無効化アイテムだ。
これが無かったらクリアできないで諦めていたかも。最終盤は必須だと思う。

あとは、次のエリアに行くときに、毎回チャリオットをパワーアップする特別なアイテムが必要になる。
次のエリアに行く道が暗いから、ライトを装着する、みたいな。それが無いと、次のエリアへの道が絶対に通れなくなっているのだ。

この特殊アイテムの設計図は箱に入っていて、少し先に行った箱から設計図を取り出す装置まで、チャリオットに乗せて持って行かないといけない。ところが、箱は逆さにしてはダメなのだ。一定時間逆さにすると、箱が落っこちてしまう。

これも、なかなかツライ仕掛けになっている。

失敗した!という時はBボタン長押しで最後のセーブポイントからやり直しが出来る。
セーブポイントはポイント、ポイントに設置されていて、チャリオットが最後に通ったセーブポイントが有効になる。

やり直しが結構大変。セーブポイントからやり直しって普通なはずなんだけどね。
例えばセーブポイントから次のセーブポイントまで障害物が4か所あって、3か所目が難しいという時、毎回1,2か所目をクリアして3か所目で失敗して。。。と繰り返していると、気が滅入ってくるんですよ。

前半のステージは、ドクロや設計図を無視すれば10分程度でクリア出来る。
だんだん難易度は上がっていって、最後のエリアはクリアするだけでも1時間半くらい掛かった。

カワイイ見た目とは裏腹に、なかなかの難易度とシビアさを持ったパズルゲーム。
気軽に手を出す、というよりも、チャレンジする、というつもりで買わないと失敗すると思います。

コスパ

795円でクリアまで15時間以上掛かった。
値段の割に長く遊べたけど、終盤はツラかったです。正直言うと、エリア5は早く終わらないかなって思ってました。

感想

画面は綺麗だしキャラクターはカワイイ。
操作はシンプルだけど、チャリオットをロープで操作するというアイデアは面白く、うまくゲームとして表現出来ている。
ドクロや、アイテムの設計図、他にも実績の解放もあって、収集要素もきちんと揃っている。

ただ、全体的にツラいんですよ。
セーブポイントのところで書いたように、失敗した時のやり直しがピンポイントでやり直せないので、またか、とウンザリしてくる。

一般的なシステムのはずなのにツラく思えてくるのは、たぶんプレイの再現性が低いから。

例えば結構時間が掛かったところで、箱を積んだ状態でチャリオットを落として、チャリオットが逆さにならないように着地させ、その上に乗る、というのがあったんですよ。

この逆さにならないようにが難しくて、同じようなやり方、例えば後ろから思い切り押した場合に、うまく逆さにならないで着地する時もあれば、逆さになる時もあって。
これが障害物の1か所目だったので、やっとうまく越えても次の難しい障害物で失敗すると、また逆さにならないように落としてからしないといけないけど、確実にうまくいく方法がどうもわからない、となってしまう。

死にゲーはやっぱり、繰り返しやったら確実にクリア出来る方法が見つかる、ということは大切だと思う。それにやり直しが簡単に出来るということも。

この2つが、このゲームをストレスの塊にしている原因だと思う。

ちなみに、プレイヤースキルは変わってないと思っていたら物凄く上手くなっていて、全面クリアしてから最初の方のステージをやってみたら、苦労したドクロも楽々取れました。

お薦めのところも書いておくと、ゲームのシステムはよく考えられていると思う。
ロープでチャリオットを引っ張るというアイデアは本当に面白くて、ロープを手繰り寄せるという操作があるのに、ロープの長さを長くするという操作が無いのもなかなか良い。
ツライということを理解した上で、ゲームのシステムが面白そうだから良いかな、と思う人にはお薦めします。

そうだ。
2人プレイがあるけど全くやっていないので、全然わからないです。

こんな人におすすめ

・ゲームのシステムが面白そうなので、ちょっとくらいのイライラは耐えるつもりの人
・死にゲーでイライラするとか甘えてんじゃねええええ、って人

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